雲南省で珍しい「恐竜血」を検出―中国

CRI online    2024年12月17日(火) 14時20分

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雲南省保山市の血液センターがこのほど、パラボンベイの血液型表現型を持つ人を1例検出しました。写真は献血中のボランティア。

中国南西部・雲南省保山市の血液センターがこのほど、献血者の血液型判定をおこなった際、パラボンベイの血液型表現型を持つ人を1例検出しました。これは「パンダ血」と呼ばれるRh陰性の血液よりも検出頻度が低いため、「恐竜血」とも呼ばれています。

この献血者はO血球が凝集する(固まる)反応を示していました。そのABO血液型判定のオモテ試験の検査結果によると、A抗原が陰性、B抗原も陰性となっています。また、ウラ試験の検査結果によれば、A1血球は4+陽性、B血球は4+陽性、O血球は4+陽性となっています。オモテとウラが一致しておらず、O血球凝集があったため、追加検査をおこないました。その結果、この献血者の赤血球表面のH抗原欠損が発見され、抗体スクリーニングおよび抗体鑑定はいずれも陽性であることから、その血液型がパラボンベイ型ではないかと判定されました。

この献血者の血液型をさらに精査するため、保山市血液センターはその血液サンプルを上海血液センター血液型参照室に送って血液型判定をおこなった結果、パラボンベイ型の中でも比較的まれなタイプであることが確認されました。パラボンベイ型は中国台湾における出現頻度は約1万分の1、香港では約1万5000分の1、北京では約102万分の1と、非常にまれな血液型の亜型です。一方、日本ではパラボンベイ型の割合は約30万人に1人と言われています。

H抗原は強い免疫原性を有し、重度の急性溶血性輸血反応を引き起こすことがあるため、パラボンベイ型の個体はランダムな献血者から自分に適合する血液を見つけることが難しく、同じH抗原欠損の血液または自分の血液を輸血する必要があります。(提供/CRI

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