中国車の急速な台頭、西側自動車メーカーのコンフォートゾーンに衝撃―中国メディア

Record China    2024年12月21日(土) 6時0分

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16日、観察者網は、中国自動車メーカーの急速な台頭が、世界の自動車産業に大きな影響を与えているとする記事を掲載した。

2024年12月16日、観察者網は、中国自動車メーカーの急速な台頭が、世界の自動車産業に大きな影響を与えているとする記事を掲載した。

記事は、米紙ニューヨーク・タイムズが15日「パンデミック期間中に記録的な利益を上げた多くの老舗自動車メーカーが、現在では中国メーカーの台頭による技術革新の進展とその影響で苦境に立たされている」とし、人員削減や工場閉鎖といった経営の圧力が各社を襲っていると報じたことを紹介。日産は現在9000人の人員削減を進めており、フォードも先月、主に英国とドイツの工場で4000人の人員削減を発表、フォルクスワーゲンはドイツ国内の工場閉鎖を初めて検討しており、ステランティスのCEOは売上急減を理由に辞任したと伝えるとともに、BMWやメルセデス・ベンツといった高級車メーカーも中国市場での売り上げ減少に苦しんでいるとした。

一方で、中国メーカーのBYD、奇瑞、上海汽車などは米国市場への進出を禁じられているものの、オーストラリアやタイ、ブラジル、チリといった地域で勢力を拡大し、フィアットやGM、トヨタといった老舗メーカーの顧客を奪っていると指摘。日本メディアが先月報じた内容として、日産がタイで事業再編を進める中、現地の販売ネットワークが中国系企業に切り崩されていると伝えた。

そして、英調査会社JATOダイナミクスの自動車アナリスト、フェリペ・ムニョス氏が「中国勢との競争が西側自動車メーカーのコンフォートゾーンを揺さぶり始めている」と述べたことを紹介し、特に、中国市場への依存度が高いフォルクスワーゲンやBMWやメルセデスといったドイツメーカーは大きな苦境に立たされているとした。

その上で、米CNBCが複数の業界アナリストの意見を引用し「電気自動車(EV)を主とする中国市場の急速な転換に適応するための時間は、外国メーカーにはほとんど残されていない。競争力のない伝統的な外国メーカーは、中国国内企業との提携を強化する以外に生き残る術はない」と報じたことを紹介。フォルクスワーゲンが小鵬汽車と協力して中国市場向けの新車を開発する計画を進め、ステランティスも零跑汽車の株式20%を取得し、同社製EVを欧州で販売するなど、各社の間で中国メーカーとの連携を模索する動きが見られることを伝えた。

また、中国メーカーとの提携以外にも市場環境への適応を試みる動きが見られ、日産がルノーや三菱、ホンダと連携し、新車開発の時間を短縮する方針を示したほか、フォルクスワーゲンも米国のEVメーカー・リヴィアンへの投資を通じ、車載ソフトウェアの課題解決を目指していると伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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