埼京線の1号車はなぜ「痴漢天国」になるのか―華字メディア

Record China    2024年12月19日(木) 7時0分

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16日、日本華僑報網は、東京都と埼玉県を結ぶJR埼京線の1号車が「痴漢天国」と呼ばれる理由について紹介する文章を掲載した。

2024年12月16日、華字メディアの日本華僑報網は、東京都と埼玉県を結ぶJR埼京線の1号車が「痴漢天国」と呼ばれる理由について紹介する文章を掲載した。

文章は、日本で広く認識されている社会問題の一つである痴漢行為が特定の場所で深刻化しており、特に東京で最も混雑するとされるJR埼京線では、数十年にわたって痴漢事件が絶えず発生していると紹介。鉄道会社は、駅や車内での掲示、女性専用車両の設置、車内への防犯カメラの導入などの対策を講じてきたが、効果は限定的だと伝えた。

その上で、「通勤時間はどの車両も混雑するが、1号車は特に新宿や池袋などのターミナル駅では階段に近いため乗車率が高い。これこそが、痴漢たちが1号車を狙う理由だ」と説明。「混雑で身動きができないことや急ブレーキといった不可抗力の要素もあることから、被害者が声を上げるのが難しい」とした。

そして、「実際に通勤ラッシュ時の埼京線車両内は実際に乗客同士の隙間がほとんどなく、ぎゅうぎゅうに押し詰められた状態になるため、痴漢や露出癖のある人物にとっては『犯罪の楽園』となっている」と指摘。長年埼京線で通勤している男性の話として、埼京線の車両では衝動的な痴漢よりもいわゆる「プロ痴漢」のほうが多く存在しており、ネット上の掲示板で同志を募って集団で乗車して標的を囲み、体を触ったり、スカートの中に手を入れて下着を剥ぎ取ったりといった悪質な行為を行うケースもあるとした。

また、「男性によると、いわゆる私人逮捕系ユーチューバーによる活動の広がりが痴漢犯罪に一定の抑止効果を発揮し、駅のホームに配置される警察官の数が明らかに減少した」とも紹介。「痴漢たちも愚かではなく、私人逮捕系ユーチューバーがホームに現れるとすぐにネット掲示板で情報を共有し、警戒してその場を立ち去るからだ」と説明した。一方、痴漢たちはユーチューバーの活動や警察官の巡回が一段落すると再び活動を開始し、リスク情報がネットで共有されれば再び活動を控えるというパターンを繰り返すため、痴漢犯罪の撲滅という点では効果はほとんど見られないことを指摘した。

文章は、私人逮捕系ユーチューバーが一定の犯罪抑止効果を持つ一方でトラブルになる可能性も高いと指摘した上で、「専門的な事案は専門家(警察当局)に任せるべき」とするとともに、痴漢への対応にはより強力な法的措置が必要との認識を示した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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