台湾メディアの民視新聞網は17日、「外国人客お断り？日本の店の阻止方法にネット民『賢い』」と題する記事を掲載した。

記事は、「日本は各国の旅行者が最も好きな国の一つであるが、コロナ禍が明けてからは観光客が激増し、現地で『観光公害（オーバーツーリズム）』問題が起きている」と説明した上で、京都のとある飲食店の店先の貼り紙がSNSやメディアで大きな反響を呼んでいることを伝えた。

X（旧ツイッター）で話題になったこの貼り紙は、英語で“no vacancy”、中国語で“不湊巧是満座”と、それぞれ「満席」であるとの言葉が記されているが、その下には日本語で「この日本語が読める方は、ご入店くださいませ」と書かれている。

記事は、この投稿がすでに2000万回以上閲覧されるなど大きな注目を集めていることに触れた上で、日本のネットユーザーから「さすが京都人、賢い」「日本人ではなく、日本語が分かる人に限定しているのは良い」「店はきっと過去に何か問題を起こされたからこのような措置に出たのだろう」といった理解を示す声が上がっていることを紹介した。

また、現地の飲食店は急増した外国人観光客への対応に苦慮しているとし、翻訳アプリの使用や外国語が分かるスタッフの採用にも限界があるという実情を伝えた。

こうした貼り紙が外国人差別に当たるかどうかについては、日本の報道を参考にしつつ、「差別にはなるかもしれないが違法になるとは限らない。その行為に正当性があるかどうかによる。日本は国連の『あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約』に署名しており、国籍や人種を理由に入店を拒否した場合は違法になる」と説明している。（翻訳・編集/北田）

これが京都のおもてなしよ pic.twitter.com/5rmGReC4wI

— みゅーもり (@myuuuuun) October 28, 2024