南京リッパー事件の実写化ドラマに出演したチャン・イー、被害者家族から苦情の手紙が寄せられ物議

anomado    2024年12月19日(木) 9時0分

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南京リッパー事件を実写化した中国の刑事・サスペンスドラマ「他是誰(Who Is He)」に出演した俳優チャン・イーに事件の被害者家族から苦情の手紙が寄せられ、物議を醸している。

南京リッパー事件を実写化した中国の刑事・サスペンスドラマ「他是誰(Who Is He)」に出演した俳優チャン・イー(張譯)に事件の被害者家族から苦情の手紙が寄せられ、物議を醸している。

南京リッパー事件とは、1996年1月中旬に、中国江蘇省にある南京大学周辺で遺体が遺棄されているのが見つかった事件。同大学の社会人教育学院に在籍していた女子学生が激しく損壊された姿で発見され、中国を震撼(しんかん)させた最悪な事件となった。

ドラマ「他是誰」は南京リッパー事件を原型とする「医学院バラバラ殺人事件」などの凶悪犯罪に挑むもので、刑事の衛国平(チャン・イー)が8年をかけて犯人を追い続けるストーリーだ。中国国営中央テレビのドラマチャンネル「CCTV-8」と動画配信サービス・優酷(YOUKU)、大連万達集団(ワンダ・グループ)が共同で手がけた重要プロジェクトで、2023年3月に配信され反響を呼んだ。

しかし、ドラマの配信から1年半余りがたった今、南京リッパー事件の被害者家族が主演のチャン・イーに突然苦情の手紙を寄せ、注目が集まっている。手紙は、「家族が事件の解決を願い、立ち直ろうとする中、ドラマが描いた残忍な殺害過程や、被害者の私生活に不倫の設定を盛り込んだことで、私たち家族全員が不意を突かれて心の傷を負っただけでなく、両親も腹を立てて病気になりました」「あなた本人は受賞するなど栄誉に輝かれていますが、被害者をダシに使う作品作りは不道徳極まりないことです。優酷、万達など関係者が問題を是正し公開謝罪するよう、あなたも一緒になってぜひ声を上げていただきたいです」を主旨にした長文だ。

手紙の内容が公開されると、中国のネット上では「明らかに作品に関わった制作側の責任。出演者を責めても仕方ない」「被害者家族は作品側に抗議して駄目だったから、チャン・イーに助けてもらいたかったんだろうね」「出演者は無償でやっているわけではないし、受賞までしたので、その分社会責任が生じる」「いまだに事件が解決されず、家族の傷が癒えていない状況で、勝手に実写化するのはいかがなものか」「被害者をネタにするのは人間のやることじゃない」などの書き込みが寄せられ、言い合いに発展している。(翻訳・編集/RR)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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