中国で「星空経済」が勃興中、現地施設の開発は「まだ大きな余地あり」

CRI online    2024年12月18日(水) 17時50分

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中国では美しい星空を見上げる星空ナイトツアーによる「星空経済」が急成長しつつあり、各地の「星空の名所」に観光客が殺到しています。写真は内モンゴル自治区シリンゴル盟の星空。

中国では美しい星空を見上げる星空ナイトツアーによる「星空経済」が急成長しつつあり、各地の「星空の名所」に観光客が殺到しています。

中国気象サービス協会などが16日に発表した「中国気象観光発展報告(2024)」によると、「星空経済」の急成長に伴い、天体観測を楽しむ旅行プランが飲食や宿泊消費をけん引し、「星空旅行」の目的地やキャンプ場が次々に出現しています。

同報告によると、今夏の「天体観測ブーム」は星空スポット周辺の飲食や宿泊消費を着実に促進しました。例えば、8月12日夜から13日の夜明けまでは「年内の観測に最適の流星群」のペルセウス座流星群のピークとされたために、それまでの2週間内には旅行関連サイト上での「流星群」関連の検索数が前月比で213%増加し、中国北西部の寧夏ホイ族自治区の中衛市、内蒙古自治区のウランチャブ市、中国の最北端の黒龍江省の漠河市などの星空スポットへの注文件数の伸び率は倍増しました。

「星空経済」の需要に応えられる好条件がある地域は、星空ナイトツアーの観光客誘致に力を入れています。「一緒に星を見よう」の人気の目的地には例えば、中国北西部の甘粛省酒泉市、チベット自治区のガリ地区、寧夏ホイ族自治区の中衛市などがあります。酒泉市は立地条件と気候の強みを生かして、サービス施設を改善し、その文化遺産や衛星打ち上げセンターと観光産業の融合を加速させ、理想的な星空スポットになりました。寧夏は「星の故郷」というイメージを打ち出し、星空をテーマにした宿泊施設を整備したなどで星空鑑賞の絶好の地になり、観光客数は増え続けています。

報告書は、「星空経済」を発展させる上で、夜間の照明による光害などのいくつかの課題に注意せねばならないと指摘しました。人工光による汚染は星の観測に悪影響を与える主要な要素の一つであることから、関係地域は無秩序な開発を防ぎ、計画を立てて良質な星空資源を保護せねばなりません。報告書はまた、天体観測に適した目的地の多くは砂漠や高山地域にあるので寒くて乾燥しており、都市から遠く離れているために交通や宿泊などの関連施設にはまだ大きな開発の余地があると指摘しました。(提供/CRI

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