100億元大産業の「鍵」を握る小さな町―中国

人民網日本語版    2024年12月22日(日) 22時20分

拡大

鍵の生産で発展してきた小欖鎮は「中国の施錠具輸出拠点」として知られる。

(1 / 2 枚)

世界中の人々が毎日使用している金属製ゲートロック、メカニカルロック、スマートロックの多くは、中国の広東省中山市の小欖鎮で生産されている。鍵の生産で発展してきた小欖鎮は「中国の施錠具輸出拠点」として知られる。

その他の写真

1970年代、小欖鎮では主力製品として鉄製錠を生産していた。「ダイヤモンド」ブランドの鉄製錠は当時の有名ブランドで、小欖鎮の施錠具産業の草創期を見つめてきた「証人」的存在でもある。

当時、小欖鎮は主に国内向けに金属製の南京錠を生産し、米国や東南アジアに金属製のドアロックやゲートロックを少量輸出していた。


「コネクテッドロック」時代へ

カードをかざすと「ピッ」という音がしてドアが開き、電源スロットに挿入すると自動でカーテン、照明、音楽、テレビ、エアコンが全てオンになる。このような光景は、今やほとんどのホテルの部屋で標準装備となっている。しかし、このシンプルなカードをかざす動作が、小欖鎮の施錠具産業にスマート化のイノベーションを引き起こし、「コネクテッドロック」時代を切り開いた。

「最初は4人しかおらず、自前の工場もなくて外部に委託するしかなかった」。セキュリティー電子錠が海外から国内に導入されたばかりだった1990年代、鍵工場でこの技術に触れた周理新(ジョウ・リーシン)氏は、友人と共に楊格鎖業を設立した。

楊格鎖業にとって、「カードキー」をヒントにしたホテル用スマート「コネクテッドキー」は今やブルーオーシャンとなっており、国内外の20万以上のホテルと提携している。また、同社の開発した「コネクテッドキー」用ドアロック管理ソフトウェアは、その応用シーンをマンション・アパート、民泊施設、学校の寮などへと大きく広げつつある。

金属製ゲートロックの輸出からスタートし、やがて50数カ国・地域にロックシリンダーを販売するようになり、さらにはスマート「コネクテッドキー」産業クラスター形成へ。今日の小欖鎮は、施錠具の生産額が100億元(約2100億円)を超え、製造企業300社以上と関連企業5300社以上を擁し、施錠具の輸出量で全国の3割近くを占めるに至っている。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携