Record China 2024年12月21日(土) 7時0分
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台湾が米国から購入した世界最強とされるエイブラムス戦車の第1陣38両が到着した。エイブラムスの導入は軍事的威圧を強める中国をにらみ、防衛力を強化するのが狙いだ。写真はM1A2戦車。
台湾が米国から購入した世界最強とされるM1A2T「エイブラムス」戦車の第1陣38両が15日、北部・新北市の台北港に到着し、16日朝までに新竹県の陸軍装甲兵訓練指揮部への輸送が完了した。「エイブラムス」の導入は軍事的威圧を強める中国をにらみ、防衛力を強化するのが狙いだ。
台湾・中央通信社などによると、M1A2TはM1A2を台湾向けに改良したもので、米軍で使用されているM1A2 SEPv2と同等の性能を持つ。米トランプ政権下の2019年に台湾への売却が承認された。25年に42両、26年に28両の計108両が台湾に到着する。108両のうち、98両が北部の防衛に当たる陸軍第3作戦区に配備されるとみられ、中枢の防衛力増強を図る。
M1A2T導入の狙いに関して複数の専門家は、中国軍の上陸作戦は海岸に拠点を築く従来の方式ではなく、機動力を生かして台湾の後方に直接進入する方式を採る可能性があると指摘。台湾軍が保有する戦車のM60A3やCM11は老朽化が進んでいるとした上で、M1A2Tであれば後方戦線の防衛が可能だと説明した。
走行不能となった戦車を回収するM88A2「ハーキュリーズ」装甲回収車4両も併せて台北港に到着し、陸軍装甲兵訓練指揮部に輸送された。従来の戦車より重量があるM1A2Tを単独で回収でき、今後さらに10両が導入される。戦車を含む購入の予算総額は約405億2400万台湾元(約1910億円)だ。
現在、台湾陸軍の主力戦車は1994~96年に米国から計460両購入したM60A3や450両の台湾製CM11など。いずれも旧式で中国人民解放軍の戦車より性能が劣る。有力紙の自由時報(電子版)は台湾軍関係者の話として、今後M60A3については能力向上を行い、CM11は段階的に退役させる方針だと伝えた。
台湾の国防部(国防省に相当)は、105ミリ砲を搭載した機動性の高い装輪戦闘車両「装輪戦車」の自主開発も進めている。(編集/日向)
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