Record China 2024年12月20日(金) 7時0分
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台湾メディアの科技新報は19日、「日本で最も人気の電気自動車(EV)は何か?航続距離150キロでもOK」と題する記事を掲載した。
記事は、「日本は世界トップ5の自動車市場であり、主要な自動車生産国の一つだが、電気自動車(EV)の時代において徐々に後れを取っている状況だ」と指摘。「特に、日本で最も売れているEVが世界のトレンドと逆行している点が注目されている」とした。
その上で、「現在、世界で最も売れているのはテスラの『Model Y』であり、優れた性能、400キロ以上の航続距離、広い車内空間といった特長を持ち、価格は決して安くないものの多くの消費者に選ばれている」と説明。「これとほぼ正反対のEVがどのような販売実績を上げているか想像してみてほしい。それが、日本で最も売れているEVだ」とした。
そして、それこそが日産の「サクラ」であるとし、「バッテリー容量は20kWh、航続距離は150キロ弱、車体の長さはわずか3.3メートルと、『Model Y』と比べると何もかもが小さく、性能も控えめだが、2023年には3万7140台が販売され、純EV市場では50%に迫るシェアを誇っている」と解説。人気の理由について「コンパクトさが日本の道路事情や駐車スペースに適していること」「補助金を受けると価格が200万円前後と手ごろなこと」「モーターが静かなことが日本人に合っていること」「女性が親しみやすいデザインであること」を挙げた。
記事は、「軽自動車は本来、スペースと性能を犠牲にしてコストパフォーマンスを最大化した車種であるが、モーターを搭載することで加速がよりスムーズになり、車内空間も広がった」と言及。「かつてEVに対しては充電難や航続距離の短さが懸念されていたが、いざEVが普及し始めると、人々は日常的にそれほど長い航続距離を必要としないことに気付き始めた。『サクラ』のような車の場合、郊外で夜間に充電することのできる駐車場付きの自宅を探すのも難しくない」とした。
そして、「このような車は米国のような大きな車を好む市場には不向きだが、欧州では非常に伸びしろがある」と指摘。「もともと小型車が人気の欧州市場では、日産もこれまでずっと地位を築いてきた。『サクラ』が欧州市場で日本市場のような驚くべき成績を残すのは難しいかもしれないが、似たような小型EVが日産の下がり続ける欧州市場シェアを救う可能性もある」と論じた。(翻訳・編集/北田)
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