2024年12月19日、中国メディアの海峡導報は、湖北省武漢市の公衆トイレに「凹凸」で男女を表現する標識が出現し、市民から苦情が寄せられたと報じた。

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記事によると、あるネットユーザーがこのほど「武漢市内の公衆トイレで女性用を『凹』、男性用を『凸』と表示しており、不快だ」と投稿し注目を集めた。このトイレは同市江岸区の台北院子商業街1階に位置にあり、投稿したネットユーザーは現地メディアの取材に対して「15日にこのトイレを利用した際、『凹凸』の標識を目にし、大変不快に感じた。しかもこの標識では男女を区別する役割を果たしていない」と不満をこぼした。

投稿が多くのネットユーザーによる議論を呼んだ後、ネットプラットフォームの運営側は「画風が不適切な内容を含む」として投稿を削除した。投稿したネットユーザーは「プラットフォーム運営者でさえ不適切な表現と判断したのは、このトイレ標識が確かに問題であることの証拠」と語り、公衆トイレの標識は男女の中国語・英語表記や、男女を明確に区別できるイラストがあれば十分だという考えを示した。

さらに、ほかのユーザーからも「標識に不適切な暗喩が含まれ、青少年に悪影響を与える可能性がある」「急を要する時に文字の象形的な意味を考えるのは時間の無駄だ」という意見が寄せられ、行政に苦情を申し立てるべきとの提言も見られた。

記事は、公衆トイレの標識について国家標準が制定されているものの強制力はないと紹介。国家標準によると、トイレ標識の図形はスーツを着た男性とスカートを着た女性で表し、使用できる色は黒、青、茶色などに限定されているという。

同メディアの記者が18日に台北院子の問題のトイレを訪れたところ、1階にある2カ所のトイレ標識で「凹凸」の標識が撤去され、簡単な男性と女性のシルエットの絵に変更されるとともに、その下には漢字と英語の表記が添えられていた。商業街のスタッフは「今日、標識を交換した」と明かしたという。（編集・翻訳/川尻）