中国の量子コンピューター「祖沖之3号」が衝撃デビュー

人民網日本語版    2024年12月22日(日) 9時0分

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中国の科学者が開発した105量子ビットの量子コンピューター「祖沖之3号」が17日、arXivにオンライン発表された。

中国の科学者が開発した105量子ビットの量子コンピューター「祖沖之3号」が17日、arXivにオンライン発表された。10月に「ネイチャー」に掲載されたグーグルによる最新の進展である72ビットの「Sycamore(シカモア)」プロセッサより6桁優れており、現在超伝導量子計算の最も優れた優位性を実現したことが、中国科学技術大学への取材で分かった。科技日報が伝えた。

「量子優位性」は、量子コンピューターが特定の問題を解く時に、従来のコンピューターを凌駕する性能を発揮し、スパコンでさえ短時間内に解けない計算タスクを解決することを指す。量子優位性は量子計算が応用の価値を備えるための前提条件だ。

中国科学技術大学が構築した「九章」光量子コンピューターのプロトタイプは2020年、光子経路によって初めて量子優位性を厳密に証明した。その後の21年、超伝導システム初の厳密に証明された量子優位性が「祖沖之2号」プロセッサで実現された。これにより、中国は2種の物理システムで「量子優位性」の節目に到達した唯一の国になった。

この節目に到達した後、量子計算研究の重点タスクの一つとなっているのは、量子エラー訂正技術のブレイクスルーを遂げることで、量子ビットの大規模統合・操作のために、フォールトトレラントな汎用量子コンピューターの構築に向けた基礎を固める。サーフェスコードは量子エラー訂正の大規模拡張を実現する最も成熟したソリューションだ。

中国科学技術大学超伝導量子チームは「祖沖之3号」プロセッサにより関連する研究を行っている。数カ月内にコード距離7のサーフェスコード論理ビットを実現する上、コード距離を9と11に拡張し、大規模量子ビットの統合と操作への道を開く計画だ。超伝導量子コンピューター「祖沖之3号」は前世代の基礎を踏まえた上で、設計とプロセスをさらに最適化した。そのビット数と性能の全面的な向上を達成した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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