人民網日本語版 2024年12月25日(水) 20時30分
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中国でお金を払って大学院進学予備校で勉強する受験生が増えている。
2025年度入学の大学院入学試験が12月21~22日に行われ、受験者数は388万人だった。この数字には「1浪」や「2浪」の受験生も含まれている。こうした大学をすでに卒業している大学院受験生にとって、大学のような落ち着いて勉強に集中できる場所を見つけるのは容易ではない。そこで「お金を払って勉強できるスペースを買う」というニーズから、全寮制の大学院進学予備校が誕生した。
全寮制の大学院進学予備校とは、食事、寮、学習が一つとなった予備校だ。浙江省杭州市には現在、全寮制の大学院進学予備校が20校あり、受験生に多様なサービスを提供している。
これらの予備校には、大きく分けて二つのタイプがある。一つは、受験に向けた全面的な対策指導を中心とし、寮と食事も提供するタイプで、通常、半年から1年のカリキュラムが提供されるため、1年間の場合、2万元(約40万円)ほどと費用は高くなる。もう一つは、カリキュラムなしで、受験生に快適な自習の環境だけを提供するタイプだ。その寮は部屋のタイプによって料金が異なり、4人部屋の場合は1万元(約20万円)ほど、2人部屋の場合は1万5000元(約30万円)ほどとなる。受験生は年初から翌年3月末の受験までそこで集中して勉強する。
全寮制の大学院進学予備校を取材すると、受験前の緊張感が漂い、受験生は机に向かって勉強に集中していたり、教室や外のベンチで暗記したりしていたほか、食事を受け取るために並んでいる時も、参考書などを手に勉強していた。
多くの受験生は試験の半年前、ひいてはもっと前から予備校の寮に寄宿しながら勉強している。予備校に通うのは、そのほとんどが1浪または2浪している受験生だ。彼らが全寮制の大学院進学予備校を選ぶ主な理由は、通学時間を必要としないほか、学校のような勉強に集中できる雰囲気があるからだ。
浙江省湖州市から来たという陳さんは、「6月に大学を卒業してすぐにここに来た。受験のためには長時間勉強に集中しなければならず、卒業したらもう大学のリソースは利用できないし、家で勉強すると、家族がいて集中できない。私は自分を律することができるタイプでもない。また、家の近くには有料の『自習室』がなく、図書館も営業時間が短い。通学や食事などの不便さも考えてここに来ることにした」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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