中国、第5世代ステルス戦闘機「J35」を初輸出、パキスタンに40機―香港紙報道

Record China    2024年12月27日(金) 13時0分

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中国が第5世代ステルス戦闘機「J35」40機をパキスタンに輸出することが分かった、と香港紙が報じた。中国が第5世代のステルス戦闘機を輸出するのは初めてだ。写真は中国のJ35。

中国が第5世代ステルス戦闘機「殲35」(J35)40機をパキスタンに輸出することが分かった、と香港紙が報じた。中国が第5世代のステルス戦闘機を輸出するのは初めて。パキスタンはこれまで米国の戦闘機F16とフランスの戦闘機ミラージュを運用していたが、J35はこれらに代わるものだ。

J35は中国国営の航空宇宙大手、中国航空工業集団公司(AVIC)の子会社である瀋陽航空機集団によって開発され、殲20(J20)に次ぐ中国の2番目の第5世代戦闘機となる。J35は11月に中国広東省珠海市で開かれた航空ショーで一般公開デビュー。最大速度はマッハ1.8とされ、急降下と急上昇を連続で行うなど優れた機動性を披露した。

J35はJ20よりも小さいが、より高度なステルス技術と電子機器を搭載し、中距離空対空ミサイルや超音速空対地ミサイルなど、さまざまな種類の兵器を装備している。米軍の主力戦闘機F35に対抗するために製造されたとみられる。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は22日、パキスタンのニュースチャンネル「24ニュースHD」の内容を引用。「パキスタン空軍が先週、中国からJ35を40機購入することを承認し、2年以内に引き渡しを受ける予定だ」と伝えた。

SCMPは「パキスタンが中国からJ35を購入することを決めたという報道は中国のステルス戦闘機が国際市場に進出する準備ができており、潜在的に(中国)人民解放軍のための高級兵器開発に資金を支援できるというシグナルだ」という専門家らの分析を紹介した。

今回の契約はパキスタンのライバルであるインドとの関係という意味で、地域のパワーバランスを変化させる可能性がある。

米空軍の中国航空宇宙研究所で所長を務めるブレンドン・マルベイニー氏は「J35が引き渡されれば、パキスタン空軍の戦力はいっそう強化されるとみられる。パキスタン空軍は2年前も中国のJ10CE多目的戦闘機を数機導入している」とした上で「このような発展はパキスタンが西側や米国、フランスから中国寄りに転換したことを明確に示している」と分析した。

さらに「今回の措置によってパキスタンは中国とより緊密につながり、空軍はインド空軍より先を行くことになるだろう」との見方を示した。

一方で「中国の戦闘機の飛行性能がどれだけ優れ、どれだけ戦えるかというのは別の問題であり、性能については中国が適切な武器と支援システムをどのように提供するかによって変わってくるだろう」と指摘。「戦闘機は素晴らしいかもしれないが、武器、センサー、セット、指揮、統制、コンピューター情報、監視、偵察技術(C4ISR)がなければ意味がない」とも言及した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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