Record China 2025年1月9日(木) 9時0分
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華字メディアの日本華僑報網はこのほど、日本では通信制教育を選択する高校生が増えているとする文章を掲載した。
文部科学省の2024年度「学校基本調査」によると、14〜24年の10年間で日本の通信制高校生徒数が増加傾向にあり、現在では、高校生12人に1人が通信制高校に在籍している状況だと紹介した。
そして、日本の通信制高校教育には長い歴史があり、高校に通わず直接社会に出た若者にも教育機会を提供することを目的として1940年代に始まり、60年代には制度化されたと説明。代表的な存在として、日本放送協会(NHK)が設立したNHK学園を挙げ、生徒はNHK教育テレビやラジオ第2放送で放送されている「NHK高校講座」を重要な教材として学習に取り組んでいると伝えた。
また、通信制高校の生徒はレポートの提出を通じて成績が評価される仕組みで、年間で最低5日間は登校して対面指導を受ける必要があること、テストに合格すれば卒業資格が認定されることなどを紹介している。
その上で、通信制高校について、かつては全日制高校に通う機会を得られなかった者や、特別な事情、あるいは学校でのいじめにより通学が困難だった者が中心だったのに対し、近年では「ちょうど良い選択」としての地位を確立しつつあると指摘。文科省のデータによると、大学進学率では全日制高校に比べてかなり低い一方で、就職率は通信制高校と全日制はほぼ遜色なく、通信制高校に設けられた就職に特化した専門課程によって就職率が高まっているとの見方を示した。
また、通信制教育は学習時間が柔軟で自由度が高く、生徒が学業と仕事を両立できる点も大きな利点となっている。一方で、「自由」と「自律」の両立が求められる側面があり、自己管理能力が弱いと学習意欲を維持し進歩を続けることは難しいとも指摘した。
文章は、少子化の影響で全日制高校が減少していること、ここ数年の新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務や遠隔教育が広がったことなどから、通信制高校も社会の現状に即した選択肢として注目されるようになったと紹介。このような社会的背景も、通信制高校を選ぶ日本の高校生が増加している理由の一端だろうとした。(編集・翻訳/川尻)
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