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中国メディアの環球時報は「中国の視覚障害者の高齢者施設で温かさと愛情を目にした」とするシンガポールメディアのザ・ストレーツ・タイムズの記事を紹介した。
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中国メディアの環球時報はこのほど、「中国の視覚障害者の高齢者施設で温かさと愛情を見つけた」とするシンガポールメディアのザ・ストレーツ・タイムズの記事を紹介した。
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記事は、「2023年時点で中国には視覚障害者が1700万人以上いる」とし、19年に設立された中国初の視覚障害者専用高齢者施設「瀋陽海漫智慧養老センター」を紹介。「急速に進む高齢化に対応するため中国では特定のニーズを満たす施設がますます求められており、このセンターは中国における専門性を持った高齢者介護サービスの模範の一つとされている」と伝えた。
その上で、同センターでの食事風景について、「入居者は指定された4人掛けのテーブル席に案内され、テーブルの端には点字で各人の名前が記されている。各料理(ご飯、肉、野菜、スープ)は異なる種類の食器に盛り付けられており、入居者が(食器に触れることで)何を食べているのかを簡単に認識できるよう工夫されている」とした。
また、中国のほかの高齢者施設と異なる点として、「同センターでは入居者にシングルルームまたはツインルームが割り当てられている」と説明。その理由について張瑜(ジャン・ユー)院長が「視覚障害者は主に聴覚を頼りに周囲の環境を認識するため、他の入居者の騒音が大きいと生活が不便になる」と語ったことを伝えた。これだけ配慮が行き届いているにもかかわらず、施設の利用料は月額1000~2000元(約2万2000~4万4000円)と他の施設と同水準だという。
記事によると、「海漫智慧養老センター」は24年に河南省鄭州市に2カ所目の視覚障害者専用高齢者施設を開設。中国国内に少なくとも5カ所を開設することを目標にしているという。張院長は「視覚障害者にとっては孤独感が深刻な問題になる。多くの人が家庭で疎外感を覚えている。そのため、ここでは入居者同士による春節(旧正月)の祝賀イベントや歌唱コンクールなど各種イベントを企画し、中国を始めタイや韓国など海外に旅行に出かけることも可能だ」と説明した。
このほか、入居者同士でカップルが誕生することもあるそうで、70歳の男性・劉(リウ)さんと79歳の女性・徐(シュー)さんは施設内のイベントで知り合い、パートナーになったという。(翻訳・編集/北田)
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