科学者に半導体エンジニアまで、優秀人材の脱韓国が深刻化=韓国ネット「希望も未来もない」

Record Korea    2025年1月2日(木) 9時0分

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韓国・時事ジャーナルは「理工系人材の『脱韓国』問題が深刻な水準まで進んでいる」と伝えた。資料写真。

韓国・時事ジャーナルはこのほど、「理工系人材の『脱韓国』問題が深刻な水準まで進んでいる」と伝えた。理工系人材の流出は研究に従事する科学者、大企業のエンジニア、最近は医療関係者など職群を問わないという。理系専攻でも特に英語が堪能な人材が増え、機会さえあれば韓国を離れようとあらゆる方面で海外に目を向けている「特異な状況」だと記事は指摘している。

人工知能(AI)専門家で大学教授のA氏は数年前に米国の永住権を獲得した。全米各地で講演を行っているが、来年は特定の大学に落ち着く予定だという。A氏は卓越した能力を有する外国人(EB1-A)ビザを所有しており、「韓国としてはAI部門で国家に寄与できる能力を持つ人材を米国に奪われた」形だ。また、A氏によると、米国移住を希望する研究者は多く、とりわけ1歳でも若いうちにと準備を進めている若い人材が目立つという。

エンジニアの脱韓国も加速化しており、特に国の競争力の中核を担う半導体分野のエンジニアが、海外での就職と移住に関心を寄せているという。かつての人材流出は現役を退いた役員が中国に移住する程度だったが、最近は米国企業が課長クラスの現職エンジニアや、未来のエンジニアである大学生の確保に動いているという。

韓国屈指の半導体メーカーに勤務する40代エンジニアは「英語が得意な同僚は海外に移住している。海外なら中小メーカーでも基本的に韓国より年俸が高く好待遇だ」と話す。米マイクロンなども韓国内でサムスン電子、SKハイニックスや半導体装備メーカーのエンジニアを対象とした中途採用の面接を行うなど、積極的に韓国人の採用に乗り出している。

また、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権による医療改革で医療界と政府の対立が深刻化し、過去とは違い、海外に目を向ける医師も爆発的に増えているという。

記事は「人材流出の根本的な理由には金銭的、社会的な『待遇』が挙げられる」「特に金銭面だけでなく、社会的な認識の改善が求められる」としている。韓国では技術者を相対的に低く見る風潮が残っており、こうした文化が理工系の士気を下げているとの説明だ。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「尹錫悦(ユン・ソンニョル)や李在明(イ・ジェミョン)のようなのが国のトップでは、この国に未来はないからな」「韓国の未来が心配だ」「1980~90年代と比べ暮らしは向上し金銭的にも豊かになったが、先進国と比べると待遇はまだまだ貧弱なんだな。悪いのは企業?国?」「一日も早く脱韓国した方がいい。希望も未来もない国だ」「金持ちはすでに海外に移住してるし、庶民だけが韓国に残ることになるね」「このまま滅びていくのかな」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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