広州の地下鉄出口の歩道に大量の警告ポール出現、「歩行の妨げ」と物議醸す―中国

Record China    2025年1月4日(土) 23時0分

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広東省広州市の地下鉄駅出口付近の歩道に警告ポールが大量に出現し、歩行の妨げになっているとの声が寄せられている。

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中国メディア・斉魯壱点によると、広東省広州市の地下鉄駅出口付近の歩道に警告ポールが大量に出現し、歩行の妨げになっているとの声が寄せられている。

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記事は、同市の五山駅B1出口とC出口付近に警告ポールが多数設置されたことを紹介する動画がネット上で拡散して注目を集めたとし、動画では一部の歩道が金属製の警告ポールによって通行困難になっている様子が見て取れ、ネットユーザーから「まるで梅林のよう」と冗談交じりに指摘されていると伝えた。


そして、実際に現地を訪れてみると、警告ポールの間隔が電動自転車の幅より狭く設定されていて電動自転車は通行できず、歩行者は問題なく通行できる状態だったものの、車椅子を使用する高齢者などは通行が困難だと指摘。現地の市民からも大きな荷物や車椅子、ベビーカーを使用する際に不便との声が聞かれたと紹介した。


また、現場に設置されていた警告ポール設置の目的を説明する看板には「景観改善と消防安全リスクの解消」といった内容が書かれていたことを紹介。現地の行政担当者が「この地域は人の往来が多く、電動自転車を歩道上にみだりに駐輪する問題が生じている。通勤・通学時間帯には歩行者が道路脇で電動自転車の流れを待たざるを得ず、交通事故のリスクが高くなっている。電動自転車など軽車両の無秩序な駐輪を防ぎつつ、歩行者に安全な空間を提供することを目指して警告ポールを設置した」と説明したことを伝えた。


その上で、警告ポールの設置に対する意見は分かれており、ある大学生は警告ポールが歩行者の安全に貢献すると評価しつつも、ピーク時には歩行の妨げになる可能性があると指摘したほか、ある市民は警告ポールを「表面的な対策に過ぎない」とし、電動自転車が多すぎる、軽車両専用道路や駐輪スペースがないという根本的な問題を解決する必要があるとの認識を示したことを紹介した。さらに、車椅子の利用者からは専用の通路を設けて必要に応じて通れるようにするといった柔軟な管理を求める声も聞かれたとしている。

記事によると、現地当局は今後、駐輪場を増設するとともに、地域住民の意見を反映させた改善を進める方針だという。(編集・翻訳/川尻


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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