Record China 2025年1月1日(水) 7時0分
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30日、紅星新聞は韓国の務安空港で発生した旅客機炎上事故について、事故原因を巡る憶測が飛び交っていることを報じた。
2024年12月30日、紅星新聞は韓国の務安空港で発生した旅客機炎上事故について、事故原因を巡る憶測が飛び交っていることを報じた。
記事は、同空港で29日にチェジュ航空の旅客機が胴体着陸した際に滑走路を外れて壁に衝突、炎上して救出された乗員2人を除く乗客乗員179人が犠牲になり、韓国国内で過去最悪の死者を出す航空事故になったと伝えた。
そして、米運輸安全委員会が同日、旅客機の製造元であるボーイング社と米航空機関の専門家チームが事故調査支援のために韓国に向かったことを明らかにしたほか、事故機のブラックボックス2個がすでに回収されデータ解析が始まったものの、ブラックボックスの一部が損傷しているため、調査の進行に影響する可能性もあると伝えた。
その上で、事故原因について当初は一部の韓国メディアがバードストライクにより着陸装置が正常に作動しなかったとの見方を伝えていたものの、調査が進むにつれて、航空専門家やメディアからは「バードストライクも、離着陸に問題が生じることも決して珍しくはないが、両者が飛行機の墜落につながることはまずない」といった疑問が提起されていると指摘。英バッキンガムシャー・ニュー大学航空学科のマルコ・チェン氏が「通常、重さ1キロ未満の鳥が飛行機の部品に損傷を与えることはあっても、飛行機に致命的な影響を与えることはまれで、事故を起こしたボーイング737-800型飛行機に搭載されているエンジンはバードストライクに対応できる設計だ」と述べたことを紹介した。
一方で、一部の専門家はバードストライクが飛行機の液圧システムの故障やエンジン損傷を引き起こし、それが着陸装置の不具合につながった可能性もあり、パイロットが瞬時の判断を求められる状況に陥ったことも考えられるとの見解を示したと伝えた。
また、事故機が胴体着陸により滑走路に接触した後も高速で走行を続け、減速することなく滑走路を逸脱したことについて、ルフトハンザ航空のパイロット、クリスチャン・ベケット氏が「ブレーキシステムの大部分が機能していなかったようで、これは重大な問題だ」と指摘したほか、「航空機が壁に衝突するまで爆発しなかった点に注目すべきであり、壁がなければ大惨事に至らなかった可能性がある」「滑走路に泡のマットが事前に敷かれていなかった点が疑問だ。胴体着陸時には消防車が泡を出して滑走路をカバーする。これで衝撃を緩和し事故の影響を最小限に抑えることができる」など、空港の滑走路設備や消防体制に問題があったとする専門家の意見も紹介した。
記事は、英紙デーリーメールがこの事故の原因を巡って「不毛な言い争い」が起きていると報じ、米CNNが「事故原因について推測を重ねるべきではない。推測は調査の最大の敵だ」という元米連邦航空局(FAA)安全検査官のコメントを紹介したことを合わせて伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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