人民網日本語版 2025年1月5日(日) 22時30分
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「アートトイの都」と呼ばれている広東省の石排鎮の玩具産業は年売上高が約120億元に達している。
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広東省東莞市の石排鎮では縫いぐるみやプラスチック玩具からペット用の玩具、ストレス解消グッズに至るまで、思い付く玩具なら何でも見つけることができるだろう。「アートトイの都」と呼ばれている石排鎮の玩具産業は年売上高が約120億元(約2500億円)に達している。
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石排鎮でアートトイ産業が起こったのは1980年代のことだ。当時、OEMをメインとしていた香港や台湾の玩具メーカーが成熟した労働者市場と輸出市場に目を付け、石排鎮にやって来た。そして、ディズニーやマーベルといった有名ブランドのOEMを請け負うようになった。石排鎮の玩具製造業はこうして始まり、産業クラスターの基礎が固まった。
2023年と2024年の2年間、石排鎮のOEM専門企業が31社から26社に減ったのに対して、二次創作ライセンス許諾を得た企業や独自ブランド企業は14社から22社に増えた。石排鎮の玩具メーカーは注文を待つ立場から発注する立場へと変わりつつあり、モデル転換と高度化の大きな一歩を踏み出している。
中国の若者が重視するセンチメンタル・バリューやソーシャルニーズにマッチするアートトイ産業は近年、急速に発展している。そして、玩具はポップカルチャーを中核とする文化的「アーティファクト」へと少しずつ発展している。
中国で大人気となっている羊の縫いぐるみ「巴風特小羊(Friend Sheep)」は、夜になかなか寝付けないことに悩んでいる人の助けになればという思いで作られた。晴光玩具公司(SunnyWorks)の楊梅(ヤン・メイ)総経理は、「独自に研究開発した『目を追う』技術を駆使した『巴風特小羊』は、どんな角度でもユーザーに関心を示し、寄り添ってくれる。こうした『癒し』文化によって伝統的なぬいぐるみに情緒的価値が加わり、玩具の機能は単に『遊ぶ』から『触れ合う』へとレベルアップしている」と説明する。
石排鎮を中心とする東莞市には、4000社以上の玩具メーカーのほか、川上・川下企業約1500社が集まっており、中国最大の玩具輸出拠点となっている。同市では、中国のアートトイの8割、世界のアニメ関連商品の約3割が生産され、米国や日本、フランスを含む多くの国・地域に輸出されている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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