中国船舶集団傘下の上海外高橋造船は2日、中国船舶工業貿易と共同で、ギリシャのThenamaris社向けに建造した11万4000トン級アフラマックス型プロダクトタンカーのシリーズ1号船「海洋探偵（SEASCOUT）」号の正式な調印と引き渡しを行った。上海の造船会社として初めて2025年の引き渡し目標を達成し、新年の好スタートを切った。人民日報アプリが伝えた。

「海洋探偵」号は、外高橋造船が独自に開発設計した最新世代のアフラマックス型プロダクトタンカーだ。同船には、流体力学的省エネダクト、省エネ装置PBCF、環境に配慮したグリーンエネルギー動力システムが搭載されており、環境保護、安全性、経済性を兼ね備えた「グリーンブランド船」として高い評価を得ている。統計によると、外高橋造船はこれまでに60隻近くのアフラマックス型プロダクトタンカーを引き渡しており、現在20隻以上の受注を獲得している。今年は同型船の量産が重点的に進められる予定だ。

年間計画によると、外高橋造船は2025年に8600台収容のLNG二元燃料大型自動車運搬船（PCTC）、7000TEU中型コンテナ船、11万4000トン級アフラマックス型プロダクトタンカーなど20隻以上の船舶を引き渡す計画だ。また、6隻目となる230万バレル収容の「汎用型」海上浮体式生産貯蔵船（FPSO）、1万800台収容のLNG二元燃料超大型PCTC、15万8000トン級スエズ型タンカーなどの建造が相次いで開始される予定。特筆すべきは、2隻目となる中国の国産大型クルーズ船「アイダ・花城号」が船体全体の連結、初浮揚、主発電機の起動など、重要な目標と節目を迎えることだ。（提供/人民網日本語版・編集/ES）