中国・河北省張家口市の川で水泳をしていた人が氷の下に入り込んで出られなくなり、死亡する事故があった。中国メディアの瀟湘晨報が伝えた。

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報道によると、事故があったのは4日午後で、消防隊が同2時すぎから救助活動を行ったが、引き揚げられたのは翌5日の午後だった。救助された人物はすでに生命反応がなく、死亡が確認されたという。

ネット上に投稿された現場の映像には、救助隊員が氷を割ろうと試みている様子や、路肩に消防車数台が停車している様子、周辺に人々が集まっている様子などが映っていた。

現地当局の担当者は「状況について詳しく把握していない」と回答、警察は「事故の詳細については明かせない」としている。

瀟湘晨報の記事は、過去に川に張った氷の下を泳ぐチャレンジをした海外の動画が注目されたことに言及した。この動画では、チャレンジした男性が数メートル泳いだところで方向を見失い、氷の上から仲間が指示したものの立て直せず、最終的にロープをつかんで脱出することができた。

専門家は「氷の下はわずかな自然光しか透過しない。氷と水によって光が屈折するため方向を見分けるのが難しく、氷の透明度や構造によっても視界が影響を受ける。水の流れも方向感覚を失わせる」と説明した。

また、黒龍江省ハルビン市の救援隊隊員は「氷の下で泳ぐことは、水面が開けた場所で泳ぐことと概念が全く異なる。氷の下に潜り込んだ場合、自力で脱出することは非常に難しい。救助活動は安全ロープが必須で、専門でない人物が安易に試みるべきではない」と語った。

ネットユーザーからは「想像すると怖い」「氷の下からでは人がどこにいるかすら見えない」「氷の下を泳ぐなんて、常識ないんだな」「同情できない上に自業自得とさえ思う」「張家口市の消防隊員は火事の消火に市民の救助にと大変だな。もともと未然に防げたはずなのに」「やらなきゃいいのにシリーズ」「（さまざまなスポーツチャレンジを企画している）レッドブルだってこんなのやらない」「冬に泳ぐ人はロープ装着を必須にすればいい」といったコメントが寄せられている。（翻訳・編集/北田）