人民網日本語版 2025年1月8日(水) 21時30分
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世界のエレクトリック・ギターの3本に1本は山東省濰坊市昌楽県鄌郚鎮で生産されている。
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世界のエレクトリック・ギターの3本に1本は山東省濰坊市昌楽県鄌郚鎮で生産されている。北米やアフリカなどから輸入した木材と、中国の浙江省や広東省などで製造されたパーツが毎日、鄌郚鎮のクラフトマンの手で丁寧に組み合わされ、人の心に響く音色を奏でるエレクトリック・ギターが次々と作り上げられている。出来上がったギターは海を渡り、世界各地へと輸送されている。
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鄌郚鎮で楽器産業が起こったのは1970年代初期のことだ。昌楽県楽器協会の責任者は、「農業に依存した構造を変えるために、昌楽県は1972年に楽器工場を建設し、月琴や京胡といった中国の伝統楽器の生産を始め、楽器産業の道を歩むようになった」と振り返る。
1978年の改革開放以降、外資系企業が昌楽県の産業基盤に目を留め、次々とやって来るようになった。1993年末、中国と韓国の合弁会社・山東ミューズ楽器公司が鄌郚鎮で立ち上げられた。当初はアコースティック楽器製造がメインだったが、やがて電子楽器製造へと舵が切られ、鄌郚鎮が韓国に派遣して技術を学んだ数十人が技術的な柱となったほか、工場を経営する人も出てきた。こうして、鄌郚鎮のエレクトリック・ギター産業は少しずつ発展してきた。
50年以上の発展を経て、鄌郚鎮は今、最先端の生産技術を持ち、多くの熟練工を擁するだけでなく、エレクトリック・ギターのトータル産業チェーンも形成されている。
鄌郚鎮の総人口は8万人足らずだが、5000人以上が楽器産業に従事しており、年収は1人当たり平均約8万元(約172万円)に達する。エレクトリック・ギターを含む楽器の生産は現地の住民の主な収入源となっている。
鄌郚鎮には楽器生産及びパーツ加工企業が108社あり、エレクトリック・ギターを年間200万本、パーツを年間500万セット生産している。その生産量は中国のエレクトリック・ギター生産量の4割、世界の生産量の3割を占め、130以上の国や地域に輸出され、年間売上高は10億元(約215億円)以上に達している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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