漢文帝覇陵の埋葬墓で初の発掘―中国

CRI online    2025年1月9日(木) 12時30分

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漢文帝覇陵の埋葬墓で初の発掘がおこなわれました。写真は墓室から出土した玉印。

陝西省考古研究院は6日、2021年12月から2024年8月にかけて、陝西省考古研究院と西安市文物保護考古研究院が漢陵考古チームを結成し、覇陵陵園内の埋葬墓FM1の発掘をおこなったことを明らかにしました。覇陵の埋葬墓の発掘は前漢帝陵の考古作業の中で初めてとなります。

覇陵埋葬墓FM1は漢文帝覇陵と竇皇后陵の間に位置し、西は文帝陵から約400メートル、東は竇皇后陵から約300メートル離れており、平面上は甲の字の形をし、方向は東西で、封土がありません。墓道、墓道内外蔵坑、墓室の三つの部分で構成され、全長56.5メートルです。

考古学者は墓道内外蔵坑で彩絵塑衣式陶女俑10点を発見したほか、着衣式彩絵乗馬俑は約17点で、一部の陶俑には鉄剣、銅の矢じり、鉄の戟などの武器が装備され、明器木車馬8台が発見されました。また、墓室の中部から「魏嬰」の玉印と「永巷之印」の封泥が各1点出土し、墓主の情報を明確にするために重要な証拠を提供しました。

考古学者によると、この墓は漢文帝と竇皇后陵の間に位置しており、墓の規模と墓道内に設置された外蔵坑の形状から見ると、その地位は少なくとも列侯級だと推定されています。墓主の「魏嬰」本人は文献には記載されていないものの、出土した「永巷之印」からは前漢の後宮と密接な関係があることが分かり、漢文帝の嬪妃の可能性も排除できないということです。(提供/CRI

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