広州南沙港に11日、1000TEU以上のコンテナに満載された総重量2万トン超のチリ産チェリーを積んだ貨物船が入港しました。同船は2024～2025年のチリ産チェリーの出荷シーズンに入って以来、1隻として最も多い量のチリ産チェリーを南沙港に運びました。

関連貿易会社の責任者によると、今回輸入されたチリ産チェリーは、60％近くが広州市内で売りさばかれ、残りは北京、上海、東莞など他の都市で扱われるとのことです。チリ産チェリーの仕入れ量が徐々に増加するにつれて、価格は一般庶民にとっても手頃なものになってきました。

春節前後には南沙港に12隻のチェリー輸送直行船が到着する予定で、総量は中国全国で輸入されるチェリーの総量の3割前後を占めます。南沙港は3年連続で中国最大のチェリーの輸入港です。

現在は、チリ産のチェリーの92％超が中国に輸出されています。この事実は、開放的な中国の大市場が世界にとって大チャンスであることを示しています。

2024年には中国の輸入規模が拡大し続け、国内生産の需要を満たすだけでなく、消費の選択肢も豊富になりました。中国の国内工業生産が上昇し続けているに伴い、電子部品の輸入額は10．1％増で、半導体製造設備では21％増、コンピューター部品は62．6％増でした。コモディティー分野では鉄鉱石の輸入が4．9％増、天然ガスでは9．9％増、石炭は14．4％増でした。中国の消費財の輸入需要も比較的旺盛で、服装の輸入額は5．6％増、果物では8．6％増、ワインは38．8％増でした。

中国の輸入額は2024年に前年比2．3％増の18兆3900億元（約395兆3850億円）に達しました。うち12月は元旦や春節（旧正月、2025年は1月29日）が近づいたことで、消費財の輸入額は21カ月ぶりの高額に達して1600億元（約3兆4400億円）を超えました。

専門家は、中国が近年になり消費財の輸入関税の引き下げを続けていることについて、世界各国に対して中国市場参入の敷居を低くしていることで、中国経済の発展のチャンスの共有をもたらしていると見ています。（提供/CRI）