世界初の炭素繊維製地下鉄車両、山東省青島で営業運転開始

CRI online    2025年1月14日(火) 18時50分

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世界初の炭素繊維製地下鉄車両の「CETROVO1.0炭星快速」が10日、山東省青島市の地下鉄1号線で営業運転を開始しました。

世界初の炭素繊維製地下鉄車両の「CETROVO1.0炭星快速」が10日、山東省青島市の地下鉄1号線で営業運転を開始しました。

この車両は青島地下鉄集団と鉄道車両の製造企業である中国中車青島四方機車車両(中車四方)が共同開発しました。中車四方の劉金柱主任設計師によると、「炭星快速」の車体、台車フレームなどの荷重を支える構造はすべて炭素繊維複合素材で作られています。炭素繊維複合材料を地下鉄車両の主な荷重支持構造に実用したのは世界初とのことです。炭素繊維製地下鉄車両は従来の地下鉄車両と比べて、軽量化と省エネ化が進んでおり、乗り心地が良く、強度が高く、車輪とレールの摩耗が少なく、保守管理コストも低く抑えるなどで画期的です。

従来型の金属製の車両と比べれば、車体は25%軽量化し、台車フレームは50%軽量化し、車両全体では約11%軽量化しました。車体が軽くなったことで、走行時のエネルギー消費が少なくなり、運行エネルギーの消費は7%削減されます。1両当たりで二酸化炭素排出量を年間約130トン削減でき、その効果は樹林101ムー(約6.7ヘクタール)に相当するとのことです。

この車両では、商用地下鉄車両として操舵台車が採用されました。その長所は、車軸を能動的に制御してカーブを通過するようにすることでカーブ通過時のきしみ音を大幅に低減することであり、カーブ通過時の騒音を15デシベル、車内の騒音を2デシベル低下させて、より静かに走行できることです。

炭素繊維製の車両は金属製車体と比べて強度が高く、安全係数がより高くなります。また、炭素繊維複合材料で製造した台車は耐衝撃性や耐疲労度、構造寿命などでも優れています。

さらに、軽量な炭素繊維車両では軸重が軽減され、車輪とレールの力が15%以上低下し、車輪とレールの摩耗が減少します。操舵台車の使用も、車輪とレールの摩耗を低減します。(提供/CRI

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