CRI online 2025年1月14日(火) 19時50分
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中国の科学者がチベットで世界最小の龍脚類恐龍の足跡化石を発見しました。
中国地質調査局自然資源実物地質資料センターと中国地質大学(北京)の科学研究チームはこのほど、中国南西部のチベット自治区チャムド(昌都)市凍多村にある2カ所の恐龍足跡化石群の中から、現在知られている中で世界最小の龍脚類恐龍足跡化石を発見したことを明らかにしました。関連論文は国際的な古生物学学術誌の『ヒストリカル・バイオロジー』に掲載されました。
中国地質調査局自然資源実物地質資料センターのチームは2023年7月に調査のためにチャムド市カルプ区北部に調査に訪れた際、村道の両側の岩の壁に爬虫類の足跡が残っていることを偶然に発見しました。自然資源実物地質資料センター側はその後、中国地質大学(北京)の生痕化石学の専門家と合同調査を行いました。
恐龍の生痕が発見されたのはジュラ紀中期の東大橋組層と呼ばれる地層で、今から約1億7000万年から1億6600万年前のものです。恐龍の足跡が発見された地層と隣接する層からは微生物層、古代藻類の痕跡、石針(化石や鉱物の針状の構造物)、海洋生物の痕跡、スコーン(特定生物の痕跡化石の一種)が見つかりました。このことは、この場所が浅い水域で、流れが穏やかな場所であり、その環境が恐龍をこの地に引き寄せ、足跡化石が多く残ったことを示しています。調査隊が発見した足跡化石が存在する2カ所では、初期の龍脚類恐龍と獣脚類恐龍の足跡化石が見つかりました。中でも龍脚類恐龍の足跡は長さが8.8センチから15.5センチで、これまで記録された中で最小の龍脚類恐龍の足跡です。
今回発見された足跡化石の証拠は、中国西南地方の東部はかつて古テティス海の一部であり、ジュラ紀中期の恐龍は主に龍盤類だったというこれまでの仮説の信頼性をさらに高めました。(提供/CRI)
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2025/1/14
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