人民網日本語版 2025年1月15日(水) 15時30分
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中国の太陽光発電は世界のエネルギーのグリーントランスフォーメーションを後押ししている。
中国のクブチ砂漠に設置された太陽光発電設備が最近、海外メディアから注目されている。米航空宇宙局(NASA)は12月30日、クブチの太陽光発電所の衛星写真を公開した。NASAによると、クブチ砂漠一面が砂に覆われ生命がほぼ存在しないことから「死の海」と呼ばれていたが、近年はソーラーパネルの急増により太陽光発電の「可能性の海」へと変貌を遂げた。人民日報海外版が伝えた。
クブチ砂漠は中国太陽光発電産業の発展の縮図だ。海外メディアは、中国の太陽光発電産業が急速に発展し、世界のエネルギーのグリーントランスフォーメーションを後押しする重要な力になっていることに注目している。
米AP通信によると、施梅さん(音訳)とその夫は中国の山東省でトウモロコシとアワの栽培に従事している。夫妻は21年に太陽光投資により所得の多様化を実現した。自宅の屋根に約40枚のソーラーパネルを設置し、送電網に電力を供給する契約を結んだ。夫妻の自宅のソーラーパネルは現在、発電により相応の報酬を得ている。中国は驚異的な速度と規模で太陽光発電設備を設置しており、25年までに電力業界の二酸化炭素排出量ピークアウトを実現する大きなポテンシャルを秘めている。
ロシア・ノーボスチ通信社によると、中国は再生可能エネルギーへのシフトを積極的に進めている。新たな風力・太陽光発電設備の運用開始により、中国の太陽光・風力発電設備容量は24年7月に12億600万キロワット(kW)に達し、30年に達成予定だった目標を前倒しで達成した。ロシア国家エネルギー安全基金のアレクセイ・グリワチ副会長は、「中国は太陽光・風力発電設備製造の世界的なリーダーになりつつある」と述べた。
中国の太陽光発電の規模が引き続き拡大中だ。国家エネルギー局が発表したデータによると、24年第1−3四半期の中国全土の太陽光発電新規系統接続は前年同期比24.8%増の1億6100万kW。24年9月末現在の中国全土の太陽光発電設備容量は同48.4%増の7億7000万kW。24年第1−3四半期の中国全土の太陽光発電量は同45.5%増の6359億キロワット時(kWh)。
気候変動への対応は、中国が太陽光発電産業の発展を積極的に推進する重要な理由の一つだ。韓国紙「中央日報」によると、砂漠での大規模な太陽光発電拠点の建設は、中国政府による再生可能エネルギー拡大政策の重要な構成部分だ。中国政府が砂漠で「太陽光発電の万里の長城」を建設するのは、砂漠化への対応でもある。ソーラーパネルは発電するだけでなく砂丘の移動を防ぎ、風速を下げ、砂漠化を抑制する効果もある。
米「ニューヨーク・タイムズ・オンライン」によると、「中国の太陽光発電産業の飛躍的な発展の裏には、中国企業による技術イノベーションの加速と、コスト削減がもたらす恩恵がある。現在、中国の国内で太陽光発電の主要原材料及び部品を製造した後、組み立てのために海外の工場に輸送される企業が増えている。将来的に、中国はさらに大型風力・太陽光発電拠点と外部送電ルートの建設を強化する。
アラブ首長国連邦のアブダビに本部を置く国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が発表した「再生可能エネルギー発電能力統計2024」報告書によると、世界の風力発電と太陽光発電プロジェクトの1kWh当たりのコストが過去10年の累計でそれぞれ60%以上、80%以上低下したが、その多くが中国のイノベーション、製造、プロジェクトによるものだ。
国際エネルギー機関(IEA)の報告書によると、中国の風力・太陽光発電製品はすでに世界の200以上の国・地域に輸出されている。発展途上国がクリーンで信頼性の高い、安価なエネルギーを利用できるようサポートしている。IEAのファティ・ビロル事務局長は、「中国が他国に関連サービスや支援を提供することで、クリーンエネルギー技術へのアクセス性が大きく向上し、世界のグリーン技術の使用コストが低下した」と述べた。
仏紙「レゼコー」によると、「中国のグリーン政策が世界の気候変動対応に一定の進展をもたらしている。中国のメーカーが生産能力を拡大し規模のメリットを生かすことで、再生可能エネルギーのコストは10年間で持続的に低下している。うち太陽光発電のコストは80%、洋上風力発電は73%、陸上風力発電は57%低下した。世界の気候変動対応に楽観的な見方が広がり続けているのは、まさにこうした進展があったからだ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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