人民網日本語版 2025年1月19日(日) 17時0分
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「魚の宇宙飛行士」のゼブラフィッシュが今年も再び宇宙に行き、宇宙環境の脊椎動物の筋肉と骨格の発育への影響に関する研究活動を支援する見込みだ。写真は中国が初めて軌道上で構築した宇宙セルフ循環水生生態系。
「魚の宇宙飛行士」のゼブラフィッシュが今年も再び宇宙に行き、宇宙環境の脊椎動物の筋肉と骨格の発育への影響に関する研究活動を支援する見込みであることが、上海市でこのほど開かれた中国宇宙ステーション宇宙応用システム科学・応用に関する進捗状況説明会で分かった。新華網が伝えた。
同説明会は中国科学院宇宙応用工学・技術センターが主催。中国科学院水生生物研究所の王高鴻(ワン・ガオホン)研究員は、「ゼブラフィッシュは小型の熱帯淡水魚で、そのゲノムはヒトゲノムと70%以上の類似性を持っており、生命科学、健康科学、環境科学の研究の重要なモデル動物で、『水中のマウス』と呼ばれている。2024年4月には4匹のゼブラフィッシュと4グラムの金魚藻を含む『天宮水族箱』が有人宇宙船『神舟18号』の宇宙飛行士3人と共に中国の宇宙ステーションに入り、実験モジュール『問天』の生命・生態キャビネットに設置され宇宙実験が実施された」と説明した。
中国が軌道上に宇宙セルフ循環水生生態系を構築したのは初めてとなる。科学者はゼブラフィッシュと金魚藻により生物圏の物質循環のシミュレーションを行い、水生生態系の気体バランスと長期的な安定運営を実現した。同生態系は宇宙ステーション内で43日にわたり安定的に運営され、宇宙水生生態系の軌道上運営の世界最長記録を樹立した。
王氏は「初めて中国の宇宙ステーションに入ったゼブラフィッシュは元気に生きているだけでなく、軌道上での産卵も実現した。これは中国が軌道上で構築した宇宙セルフ循環水生生態系が、ゼブラフィッシュに宇宙飛行士の宇宙健康の研究を支援する実験プラットフォームになれることを物語っている。ゼブラフィッシュは今年再び宇宙に行く見込みだ。6匹のゼブラフィッシュと6グラムの金魚藻が宇宙ステーションの第2の天宮水族箱に入る予定だ。科学者はゼブラフィッシュにより、微小重力の脊椎動物の筋肉と骨格のタンパク質合成への影響を重点的に研究する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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