中国のSNS・微博（ウェイボー）で18日、中国人のタイ旅行が減るどころかむしろ増えているとする話題がトレンド上位に浮上した。

中国ではこのほど、若手俳優の王星（ワン・シン）さんが偽のドラマ撮影に誘われてタイに到着した後、ミャンマーとの国境近くで行方が分からなくなり、ミャンマー国内で保護される事件が注目された。王さんは特殊詐欺グループに拉致・監禁されていたとみられる。事件を受け、中国ではタイ旅行の安全性への懸念が高まり、タイ旅行をキャンセルする人が続出していると報じられていた。

中国メディアの快科技などがタイメディアの報道として伝えたところによると、タイのソラウォン観光・スポーツ相は、15日と16日に報告を受けた最新の数字として、タイに入国する中国人観光客は1日当たり2万人を超えており、通常の1日当たり1万6000～1万7000人と比べて減っていないことが判明したと明らかにした。

また、24日から2月2日までの10日間に400万人を超える外国人観光客が訪れるとみられ、うち約77万人が中国人で、この数字は前年同期を22．6％上回ることも明らかにした。中国では28日に春節（旧正月）に伴う8日間の大型連休が始まる。

ウェイボー上では、中国人のタイ旅行が減るどころかむしろ増えているとする話題について、「本当なの？」「少し前の報道では、タイ旅行キャンセル相次ぐという話だったけど」「行く人は何があっても行くしね」「私は行かない」「年越し旅行は国内が安心安全」などのコメントが寄せられた。（翻訳・編集/柳川）