CRI online 2025年1月20日(月) 15時20分
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今年もゼブラフィッシュは再び中国宇宙ステーションに「出征」し、研究者が後続の研究作業を続けることになっています。
上海でこのほど開かれた中国宇宙ステーションの宇宙応用システムの科学と応用の進捗(しんちょく)状況説明会で明らかにされたところでは、昨年中国が「宇宙での魚の飼育」を成功させたことを踏まえ、今年もゼブラフィッシュは再び中国宇宙ステーションに「出征」し、研究者が後続の研究作業を続けることになっています。
関係者によると、中国宇宙ステーションに入居する第2陣のゼブラフィッシュは6匹を予定しており、6グラムの金魚藻も一緒に入れる予定です。研究者はゼブラフィッシュを通じて、微小重力が脊椎動物の筋肉と骨のタンパク質に及ぼす影響を重点的に研究します。ゼブラフィッシュは小型の熱帯淡水魚で、そのゲノムはヒトゲノムと70%以上の高い類似性があり、バイオ科学、健康科学、環境科学の研究における重要なモデル動物です。
2024年4月25日、4匹のゼブラフィッシュと4グラムの金魚藻を載せた宇宙水生生命保障システムが中国宇宙ステーションに到達した後、科学実験モジュール「問天」にある生命生態実験キャビネットに設置され、軌道上で実験が実施されました。生態システムは中国宇宙ステーションで43日間安定的に運行され、軌道上の宇宙水生生態システムとしては世界最長の記録を作りました。
専門家によると、第1陣の宇宙での魚類飼育実験から回収されたサンプルを分析した結果、ゼブラフィッシュは中国宇宙ステーションで良好に生存し、軌道上で産卵していたことも分かりました。これは、中国が軌道上に構築した宇宙での自己循環型の水生生態系が、ゼブラフィッシュを介して宇宙飛行士の健康を研究する支援実験プラットフォームになり得ることが示されています。
宇宙の微小重力は人体に対し、心血管機能障害、免疫機能低下、骨量減少、筋肉萎縮などをはじめ、さまざまな病態生理現象を引き起こす可能性があることで知られています。そのメカニズムの究明は、常に宇宙生物学の効果研究において重要な課題の一つです。宇宙でのゼブラフィッシュの研究を通じて、人類は宇宙環境が遺伝子、細胞、生命全体に及ぼす影響をより良く、より包括的に理解することができるとみられています。(提供/CRI)
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Record China
2025/1/20
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