中国の「初発表経済」、2025年の新たな発展動向とは?―中国メディア

人民網日本語版    2025年1月21日(火) 14時30分

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中国の地方政府の新たな措置から、初発表経済の発展における新しい動向が見えてくる。

中国で最近相次ぎ開催された地方両会(省区市レベルの人民代表大会・政治協商会議)で、「初発表経済」が各地の政府活動報告に盛り込まれ、2025年の消費活性化、消費の新たな成長源の創出に向けた重要な足がかりとされた。地方政府の新たな措置から、初発表経済の発展における新しい動向が見えてくる。

量的増加と質的向上の同時進展、初発表経済の新たな供給の拡大

各地共に初発表経済の推進に力を注いでいる。上海市は初発表経済の発展に力を入れ、新型消費・自動車消費・グリーン消費を促進し、国産人気ブランドが先導する形で独自の消費ブランドの育成を加速する方針を打ち出した。北京市は、新型消費を育成し、初発表経済などを積極的に発展させ、ファッション消費を拡大し、ライブコマースやインスタントリテールなど新業態の発展を支援する方針を明確にした。

この1年で、初発表経済は加速度的に発展した。上海市は国内外のブランドの新商品発表、初展示、1号店などが集中する重要都市であり、24年1~11月に新規オープンした1号店は1173店舗に達した。北京市で24年に新規オープンした1号店は計900店だった。広東省の政府活動報告によると、同省では24年に新規オープンした有名ブランドの1号店は800店舗以上に達した。

消費体験の向上、初発表経済の新たなシーンの創出

初発表経済の特徴は「初」にあり、その本質は「新しさ」にある。

湖南省は、初発表経済、シルバーエコノミー、ナイトタイムエコノミー、ライブコマースエコノミーの発展を支援し、「活気にあふれた、湖南省らしく、国際的な」新たな消費シーンをさらに多く創出する方針を打ち出した。黒竜江省は、多様な消費シーンの革新と同時に、1号店や初展示など初発表経済を積極的に発展させる方針を打ち出した。吉林省は、消費施設でのスマート駐車や非接触型サービスの普及を支援し、消費体験の向上を図る方針を打ち出した。

ビジネス環境の最適化、初発表経済の新たな環境の構築

初発表経済の発展には、良好なビジネス環境が不可欠だ。各地はより良いビジネス環境の構築に向けた取り組みを強化している。

上海市は、ビジネス環境の最適化に向けて新たに58項目の改革措置を実施する方針を打ち出した。湖南省は、社会全体の物流コスト低減に向けた特別対策を推進し、利便性と効率性の高い統合型交通物流ネットワークを構築する方針を打ち出した。海南省は、25年に世界銀行の「B-READY」や国のビジネス環境指標と照らし合わせ、市場アクセス、事業拠点の取得、国際貿易など市場化や法治化、国際化の指標において、重要な数値目標で一流レベルに達するとした。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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