Record China 2025年1月22日(水) 14時0分
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中国メディアの騰訊網は21日、春節(旧正月)の連休期間中の日本行き航空券の価格が急騰しており、欧州行きの航空券よりも高くなっていると報じた。写真は上海浦東国際空港。
中国メディアの騰訊網は21日、春節(旧正月)の連休期間中の日本行き航空券の価格が急騰しており、欧州行きの航空券よりも高くなっていると報じた。
中国の今年の春節連休期間は1月28日から2月4日までの8日間。この期間に、日本にも大勢の中国人観光客がやってくると見られている。
騰訊網の記事は「ここ数日、驚くべき現象を発見した。今年の春節は、北京、上海から東京、大阪、札幌などに向かう一部の航空券の価格が、欧州行きの航空券の価格とほぼ同等か、それ以上に高くなっている」と伝えた。
記事によると、中国最大手のオンライン旅行予約サイト・携程(トリップドットコム)では、春節の連休期間中の北京と東京、大阪を結ぶ中国国際航空のエコノミークラスの往復航空券は最も高いもので9595元(約20万5000円)に上った。一方、同期間、同航空会社の北京-ローマ便往復は9639元(約20万6000円)、北京-マドリード便往復は8406元(約18万円)だった。また、北京-札幌便往復では1万4939元(約32万円)なのに対し、北京-パリ便往復は1万1109元(約23万8000円)だったという。
他の航空会社も同様で、南方航空の北京-東京便のエコノミークラス往復(以下同)は8076元(17万2000円)、同期間の北京-ロンドン便は8424元(約18万円)とほぼ同等。東方航空の上海-東京便は1万655元(約22万8000円)なのに対し、上海-ローマ便は9099元(約19万5000円)だったとのこと。また、格安航空会社大手の春秋航空でも、春節期間中の日本往復便は7000元(約15万円)に達しているという。
記事は、トランジットや深夜便などは多少割安ではあるものの、それでもかなり高い印象だと言及。日本の観光庁が1月に発表したデータでは、中国からの訪日客が前年の約2.9倍に増えていることが分かったとし、「春節が近づく中、日本行きの航空券価格の高騰は、(中国)国内の日本旅行への熱が再び高まっていることを示している」と評した。
また、こうした傾向の背景として、日本が昨年、中国人向けビザの発給要件を緩和したことがあると指摘した。日本政府は中国人向けに10年有効のビザを新設したほか、団体旅行ビザの滞在可能日数を15日から30日に延長した。記事によると、北京管轄区域のビザ申請では、在職証明の提出は不要、給与の入出金記録を資産条件として利用することが可能、納税証明書の提出は必要だが納税額はゼロでもいいなど、手続き条件が大幅に緩和されているという。
記事ではこのほか、円安が続いていること、中国人俳優がタイで拉致された事件により東南アジア旅行を取りやめる人が増えていることも、日本旅行人気を後押ししていると言及。特に日本には「安全、安心」という印象があり、海外旅行に安全性を求める中国人にとっては非常に魅力的な旅行先になっているとした。
さらに、実際の旅行体験からも日本の人気はうかがえるとし、「日本では夏の花火大会から冬の雪祭りまで、年間を通じてさまざまなイベントが開催され、豊かな地域文化、伝統行事、地元グルメを体験することができる。これらは非常に評判が良く、(中国)国内のソーシャルメディア上でも強い“吸引効果”を生んでいる」と説明した。
そして、日本でオーバーツーリズムや観光業界の人手不足が問題となり、観光地の宿泊料金が高騰する中にあっても外国人観光客が減少する気配はないことに触れた上で、「2025年には中国から日本への航空券の価格が高騰を続け、連休には事前にチケットを購入することが必須となることは目に見えている」と伝えている。(翻訳・編集/北田)
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