中国の研究機関、福島周辺の海水について初の独立検査=結果は「異常なし」―中国メディア

Record China    2025年1月23日(木) 12時0分

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22日、環球時報は、中国の研究機関による東京電力福島第一原子力発電所付近海域の水質分析調査が完了したと報じた。写真は福島周辺海域。

2025年1月22日、中国メディアの環球時報は、中国の研究機関による東京電力福島第一原子力発電所付近海域の水質分析調査が完了したと報じた。

記事は、中国の専門家が昨年10月に福島県に赴き、同原発の汚染処理水排出口付近海域にて単独でサンプルを採集したと紹介。中国による初めてのサンプル採集で、中国国内の研究機関でサンプルの検査と分析を実施したところ、トリチウムやセシウム137、ストロンチウム90などの放射性物質濃度に異常は見られなかったとし、分析データは国際原子力機関(IAEA)が総括した上で発表する予定だと伝えた。

そして、専門家が「中国などの利害関係国が福島の汚染水海洋放出に対し単独でサンプル採集することは、国際社会が真の有効なデータを取得するとともに海洋放出の影響をリアルタイムに把握するうえで有益だ。また、IAEAと日本による自主的なモニタリング結果との比較検証は、国際的な監督の一環になる」と説明するとともに、現時点では処理水の海洋放出が関連海域の海洋生物に影響を及ぼしていないとの見方を示したことを紹介している。

記事によると、専門家は一方で「汚染水の海洋放出は前例がなく、日本による一方的な海洋放出行為は正当性、合理性に欠ける。科学的には慎重な態度を保ち続けなければならない。1回の測定結果の参考価値には限りがある。IAEAの枠組みにおける国際モニタリングは長期にわたるものであり、中国などの利害関係国は引き続き国際モニタリングに参加するとともに、単独によるサンプル採集、モニタリングを続けていく」とコメントした。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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