新エネ車普及の中国、今後5年でガソリンスタンド2万カ所が閉鎖か―香港メディア

Record China    2025年1月30日(木) 17時0分

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28日、香港メディア・香港01は、新エネルギー自動車が急速に普及する中国で、今後5年以内に閉鎖するガソリンスタンドが2万カ所に達する可能性があると報じた。

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2025年1月28日、香港メディア・香港01は、新エネルギー自動車が急速に普及する中国で、今後5年以内に閉鎖するガソリンスタンドが2万カ所に達する可能性があると報じた。

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記事は、中国における昨年の石油見掛け消費量が前年とほぼ同水準の7億5600万トンで、伸び率が大幅に低下したと紹介。石油製品の消費量は3億9000万トンで前年比2.4%減、化学工業用油は同7.3%増となり、「輸送用燃料の減少、化学工業用途の増加」という特徴が現れたとした上で、中石油経済技術研究院の予測によると「30年までにガソリンスタンドが現在の11万カ所から9万カ所に減少し、石油製品消費量も年平均約2%減少する」ことが見込まれると伝えた。

そして、輸送用燃料消費減少について、新エネ車と液化天然ガス(LNG)大型トラックの発展が大きな要因になっていると指摘。中国の新エネ車保有台数が昨年3000万台を突破して自動車全体の8%を超えた一方で、年間ガソリン消費量は1億5800万トンで前年比3.1%減となり、LNG大型トラックの年間走行距離も同50%以上増の700億キロメートルに達し、ディーゼル消費量が1億9200万トンと同4.8%減少したと見込まれることを伝えた。また、中石油経研院石油市場研究所の王利寧(ワン・リーニン)所長によると、今年はさらに新エネ車によるガソリン消費代替とLNG大型トラックによるディーゼル消費代替が拡大する見込みだと伝えた。

EV充電施設

さらに、ジェット燃料は航空需要の高まりから石油製品中で唯一消費量が増えており、昨年の中国の消費量は同14.6%増の3984万トンだったと紹介する一方で、高速鉄道の利用増加といった要素もあってジェット燃料消費量の伸び率は予想を下回ったと指摘。同研究院は、中国の石油需要が25年に、石炭需要が28年にそれぞれピークを迎え、エネルギー関連の二酸化炭素排出量は公約どおり30年までにピークアウトすると予測していることを紹介した。

記事は、新エネ車の普及に伴って今後ガソリンスタンドの数が大幅に減少すると見込まれる中、スタンドの業態が変化しつつあるとも紹介。業界の競争は従来の業界内から異業種間競争へ拡大しており、給油・ガス充填・水素充填・充電・新エネルギーおよび非石油業務を統合した総合エネルギーサービスが、新時代におけるガソリンスタンドの大きな方向性となっているとも伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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