春節（旧正月）の大みそかに放送される国営テレビ・中央電視台（CCTV）の大型番組「春節聯歓晩会」（略称：「春晩」）には、歌手のフェイ・ウォン（王菲）が7年ぶりに出演し、さまざまな話題を提供している。

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日本で「中国の紅白歌合戦」とも紹介される「春晩」は、春節を飾る毎年恒例の大型特番で、今年は28日夜に放送された。かねてから7年ぶりの登場がうわさされていたフェイ・ウォンは今回、自身5回目の出演を果たし、楽曲「世界贈予我的」（世界が私に贈ってくれた）を披露している。

フェイ・ウォンの円熟味を増した歌声、心に響く歌詞で、視聴者からも「泣けた」と反響が大きく、今年の「春晩」の歌舞部門ではトップの視聴率を記録している。

久々の登場となったフェイ・ウォンは歌声以外にも話題を提供し、髪の生え際まで広範囲に入れたチークが注目の的に。「彼女がやると何でもオシャレ」「これが新たなトレンドになりそう」などと、中国のSNS・微博（ウェイボー）でも盛り上がっている。また、耳を覆うほど大きなデザインのイヤリングも、油で揚げる前の「蝦片（えびせんべい）」にそっくりだと話題に。こちらもショッピングサイト大手で検索数が一気に跳ね上がっている。

フェイ・ウォンが最初に「春晩」に出演したのは1998年、女性歌手ナー・イン（那英）と共に、前年の香港返還を記念して「相約一九九八」を披露した。続いて2010年に「伝奇」、2012年には香港の男性歌手イーソン・チャン（陳奕迅）とコラボした「因為愛情」を、2018年には20年ぶりにナー・インと共に「歳月」を披露し、出演回数自体は多くないものの、常に大きな反響を呼び、楽曲をヒットに導いている。(Mathilda)