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中国の年越し番組に登場したロボットにネット民衝撃―香港メディア

Record China    2025年1月31日(金) 16時0分

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30日、香港メディア・香港01は、中国の春節(旧正月)特別番組でダンスを披露したロボットにネット民が衝撃を受けたとの記事を掲載した。写真は番組内でダンスを披露するロボット。

2025年1月30日、香港メディア・香港01は、中国の春節(旧正月)特別番組でダンスを披露したロボットにネット民が衝撃を受けたとの記事を掲載した。

記事は、28日夜から29日未明にかけて放送された中国中央テレビ(CCTV)の春節特別番組で、花柄の綿入れを着てハンカチを回しながら伝統的な踊りの秧歌(ヤンガー)を舞うロボット軍団が観客を驚かせたと紹介。黒い細いフォルムをした人型ロボットの機械的な質感と優美な舞踏の対比が話題を呼び、ネット上では「サイバー秧歌」と称賛されていると伝えた。

そして、このロボットについて、杭州宇樹科技(ユニツリー・ロボティクスが開発した「福兮(フーシー)」であること、同社製のロボットは非常に性能が高く、公開映像では四足歩行ロボットが山岳地帯の移動、重量物運搬、逆立ち、ハート形ジェスチャーなどを軽々とこなす様子が確認できると紹介した。

また、「福兮」には複数の先進技術が結集しており、360度3DレーザーSLAM(自己位置推定・マッピング)や自律ナビゲーション、マルチエージェント協調制御システム、先進的なネットワークシステム、全身AI運動制御アルゴリズムなどが搭載されていると説明。音楽に合わせたダンスでは、高精度深度センサーで周囲を認識し、リズム解析アルゴリズムが楽曲のビートをリアルタイム解析して、人間さながらの滑らかな動作を実現するとしたほか、ハンカチ回し技術では、手首に搭載された革新的な特殊リリース機構がプロの人間の動きに匹敵する精巧さを実現したと伝えている。

さらに、ステージ上の多数のロボットによる一糸乱れぬ動作の背景には高精度センサーとリアルタイム通信を組み合わせた集団制御システムがあり、各機体へ0.01秒単位で指令を伝達していると解説した。

記事は、中国ではここ数年、電力点検、災害救助などの現場で国産ロボットの実用化が進んでおり、2022年の北京冬季五輪や23年の杭州アジア大会でも活躍して世界から注目を集めたと紹介。「福兮」に加えて高性能な四足歩行ロボットなども手掛けている宇樹科技によると、生産台数の約50%が輸出向けとなっていると伝えた。

また、人工知能(AI)産業の発展も著しく、昨年6月時点で中国のAIコア産業規模は6000億元(約12兆6000億円)に迫り、低空経済や量子センシング、ゼロ磁場医療機器などの新興・先端分野で技術開発が加速していると紹介した上で、ハイテク製品輸出が経済成長の新たな原動力になっていると評した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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