人民網日本語版 2025年2月6日(木) 6時30分
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吉林省ウインタースポーツ重点実験室は競技大会にテクノロジーサポートを提供する。資料写真。
イタリアのトリノでこのほど開催された2025年FISU冬季ワールドユニバーシティゲームズで、東北師範大学体育学院の学生、曹露丹(ツァオ・ルーダン)がスノーボード女子パラレル大回転で12位に入賞し、自己ベストを更新した。曹は「チャンピオンモデルによるトレーニングと試合でのサポートが、今回の成績向上の大きな要因になった」と述べた。科技日報が伝えた。
「チャンピオンモデル」とは、東北師範大学に設置された吉林省ウインタースポーツ重点実験室の研究成果で、中国で唯一のウインタースポーツ競技を主に研究する省レベル重点実験室だ。
吉林省ウインタースポーツ重点実験室の室長を務める東北師範大学教授の劉俊一(リウ・ジュンイー)氏は、「当実験室は中国初のウインタースポーツビッグデータセンターを建設しただけでなく、ウインタースポーツの研究にデータ的サポートと技術的サポートを提供し続けている」と述べた。
「チャンピオンモデル」は総合的なデータ監視により、選手が抱える課題を特定し、個別にカスタマイズされたトレーニングプランを提供することで、自身の技術や体力の最適化を支援する。さらに、ビッグデータなどの技術を活用し、「チャンピオンモデル」は選手の総合力のデータを評価できる。
同実験室では、8台の超高精細カメラと画像収集装置に「注視」される中、ショートトラックスピードスケートの馬威選手が次々と技術的な動作を行っていた。一方、別の側のコンピューターの画面では、バーチャル選手が馬選手の姿勢とモーショントラックを再現するとともに、リアルタイムでビッグデータプラットフォームにアップロードしていた。
同実験室スタッフの矯傑(ジャオ・ジエ)氏は、「馬選手の個人的な状況と特徴に基づき、的を絞ったリハビリとトレーニングを実施した。既存データを分析した後、馬選手のトレーニングがここ最近効果を上げていることが分かった」と述べた。
劉氏は「10年以上の蓄積を経て、当実験室はウインタースポーツの7競技16種目のデータの整理と分析を実施した。データバンクには現在、合計10億件以上のデータが保存されている。これを基に、当実験室は最終的にデータの学習と分析を行い、選手とコーチにチャンピオンになるための科学的な方法を明らかにする」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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