なぜわれわれはまだ中国を過小評価するのか―独メディア

Record China    2025年2月11日(火) 19時30分

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4日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国のAIモデルDeepSeekに対する欧米の反応に関するドイツメディアの評論を紹介する記事を掲載した。

2025年2月4日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国のAIモデルDeepSeekに対する欧米の反応に関するドイツメディアの評論を紹介する記事を掲載した。

記事はディー・ツァイトが「どうしてわれわれはなおも中国を見くびっているのか」と題した評論を発表したと紹介。記事によると、評論はDeepSeekについて「こんなに多くの人が驚くべきではないはずだ」と指摘した。

評論はその理由について、「中国のハイテク産業が革新的な製品で世界を征服したのは今回が初めてではない。今の中国ではデジタル化が日常生活のあらゆる分野に深く浸透しており、欧州人が驚くほどの徹底ぶりだ。しかも、中国の指導部はハイテク分野で雄心壮大な目標を持っており、特にAIの発展を重点的に推進している。こうした状況を踏まえれば、中国が米国の制裁を受けながらもいずれ国際的に注目を集めるAI技術のブレークスルーを達成することは、時間の問題に過ぎなかったのではないか」と論じ、DeepSeekの成功に対する西側の驚きで浮き彫りになった問題は「中国そのものではなく、むしろわれわれの中国に対する視点ではないのか」と疑問を呈した。

記事はまた、「デア・シュピーゲル」がDeepSeekの突然の登場について、中国の台頭を貿易障壁や輸出規制、投資禁止で阻止しようとする米国にとってはバッドニュースであるものの、ドイツをはじめとする欧州の人々にとっては「AI分野におけるシリコンバレーの先行的地位は決して追いつけないものではない」と論じたことを紹介した。

同紙は「DeepSeekの機能は、見た目ほど独自のものではなく、米国の競合相手を模倣しているように見えるかもしれない」としつつ、「確かなのは、このソフトウェアの基本的なアーキテクチャが非常に巧妙であるということだ」と指摘。バイデン前政権による中国への高性能AIチップの輸出禁止、多くの重要なAIコンポーネントの輸出制限が、「巧妙なアルゴリズムと革新的なプログラミングを用いて、ITインフラの欠点を補う」というDeepSeekの成功を助ける皮肉な結果になったとの見方を示した。

また、トランプ政権について「多様性や平等、包摂の文化に対して宣戦布告し、自由の精神を脅かしている」と指摘し、もし今後極端なナショナリズムに基づく「アメリカンドリーム」が推進され、才能ある人々が米国から離れていくことになれば、どれほど豊富な資源や資本があっても、何の役にも立たないのではないだろうかと疑問を呈した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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