Record China 2025年2月11日(火) 17時0分
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6日、中国のポータルサイト・捜狐に人気アニメ「鬼滅の刃」のレビュー記事が掲載された。写真は鬼滅の刃。
2025年2月6日、中国のポータルサイト・捜狐に人気アニメ「鬼滅の刃」のレビュー記事が掲載された。(本記事はネタバレを含みます)
記事はまず、「主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)はもともと炭を売って生計を立てる心優しい少年だった。しかし、ある日、家に帰ると、家族は鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)によって惨殺され、唯一生き残った妹の禰豆子(ねずこ)は鬼へと変貌していた。家族の仇を討ち、禰豆子を人間に戻すため、炭治郎は鬼殺隊に入隊し、日輪刀を手に鬼と戦う日々を送ることになる」と説明した。
次に、「『鬼滅の刃』は、伏線、キャラクター、世界観すべてが絶妙に絡み合う作品だ。原作者・吾峠呼世晴氏は、巧妙に伏線を張り巡らせ、視聴者を驚かせる達人だ。炭治郎の耳飾りには1000年以上の歴史が秘められ、鬼の宿敵である初代剣士との関わりが明らかになる。また初期の禰豆子は『蹴りとかわいらしさ』が武器だったが、後に『爆血(ばっけつ)』という特殊能力を覚醒させ、無惨に対抗できる存在へと成長する。ただし、那田蜘蛛山での伏線回収がやや不自然だった。鬼の累(るい)の家族観の歪みは見どころだが、戦闘の終わり方はやや唐突に感じられた」と言及した。
また、「キャラクターの魅力も大きな見どころの一つだ。炭治郎は温厚な性格で、鬼に対しても共感を示し、涙を流す姿の一方、容赦なく刀を振るう。また、鬼殺隊同期の我妻善逸(あがつまぜんいつ)は普段は臆病だが、眠ると驚異的な戦闘力を発揮し、雷の呼吸で敵を圧倒する。嘴平伊之助(はいびらいのすけ)は野生的な性格と欠落した知性のギャップがかわいらしく、炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじろう)が死の間際に笑顔で『俺は俺の責務を全うする』と言い残した姿には、視聴者は一斉に涙で崩れ落ちた」と述べた。
そして、「『鬼滅の刃』の世界観は、やや中二病的な設定ながらも圧倒的な魅力を放つ。水の呼吸は波のようで、雷の呼吸はまるで雷鳴のようだ。また、無惨は部下に責任を押し付け、気に入らなければ即座に処分する、まるで『ブラック企業の社長』のパワハラのように描かれる。鬼たちは、業績競争に追われながら、無惨に『役立たず』と罵られる日々。まさに社畜の悲哀そのものだ。さらに、鬼殺隊の柱たちはそれぞれ悲惨な過去を背負っており、胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)は笑顔の裏に毒を隠し、宇髄天元(うずいてんげん)は3人の嫁を抱えながらも任務を最優先する。これには視聴者も『鬼殺隊では、自爆しない柱はダメ社員なのか』と指摘したくなったことだろう」と論じた。
さらに、「物語の展開については、劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の展開が賛否を呼んだ。煉獄の死が1話で描かれる一方、戦闘シーンは数話にわたって続き、回想シーンも長めに挿入されている。さらに、炭治郎は幾度も致命傷を負いながらも立ち上がり続けるため、『主人公補正が強すぎる』という意見もある。そして、無惨は『太陽を浴びたいけど死ぬのは怖い』として、1000年にわたる野望をすべて部下の鬼に頼り切っているとやゆされた」とも指摘した。
このほか、「『鬼滅の刃』は、単なるバトルアニメにとどまらず、家族愛、伝承、生死観といった深いテーマを内包している。例えば、炭治郎が背負う禰豆子の竹箱は単なる道具ではなく『守ること』の象徴として描かれる。鬼になってもなお、禰豆子はその身を挺して兄を守り続ける。また、鬼殺隊たちの意志は、刀と呼吸法を通じて受け継がれ、鬼の死に際には必ず走馬灯があり、彼らがいかにして人間から鬼へと堕ちたのかが描かれる。吾峠氏は、この走馬灯を通して『憎むべき鬼にも哀しき過去あり。だが、斬るべきものは斬らねばならない』との生死観を伝えている」と考察した。
記事は同作を「涙と熱血の教科書」であると総評し、「時折、物語や敵の知能レベルが安定しない展開が指摘されるものの、浮世絵風の作画、映画レベルの戦闘シーン、そして美しく、強く、悲しいキャラクターたち、炭治郎の優しさが描かれることで多くの視聴者の心をつかんで離さない。『鬼滅の刃』は、まさに『優しさこそが、世界に対抗する最も強い力である』ことを証明する作品だ」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)
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