中国の国家林業草原局、国家発展改革委員会、財政部など6部門はこのほど共同で、「天然林保護修復中長期計画」（以下「計画」）を発表しました。「計画」は、20年以上実施してきた天然林保護修復プロジェクトが収めた成果と経験を系統的に総括した上で、新たな時期の取り組みに関するトップダウン設計と全面的な配置を打ち出します。

「計画」が目指す目標は、健全かつ安定的で機能を備えた天然林生態系を構築し、天然林の質と効果の向上を核心として、天然林へのハイレベルな保護と質の高い発展に力を入れていくことです。

「計画」は、2035年までに天然林保護修復制度体系の基本的な健全化を実現することを打ち出しています。天然林面積を約1億7300万ヘクタールに維持し、天然林生態系が健全かつ安定的で機能するよう抜本的な質の好転を目指します。

「計画」は、すべての天然林と非天然公益林（人工的に管理されている団体や個人が所有する公益林）に対して一体化した管理・保護を実施していくことも明確に示しました。管理・保護の責任を全面的に実行し、能力を絶えず向上させ、2億1700万ヘクタールを管理・保護します。また育成、改造、更新を促進するなど総合的な措置を講じて系統的な修復を展開し、早急な質の向上が急務となっている2690万ヘクタールの森林に対して重点的に難関攻略を展開していきます。さらに、森林区内の民生保障メカニズムを持続的に最適化し、国有林業部門の職員の基本的な民生レベルを確保して、森林区のグリーン発展を促進し、インフラ整備を強化していきます。（提供/CRI）