Record China 2025年2月9日(日) 21時0分
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7日、観察者網は、日本の「分診制度」が救急治療のタイミングを遅らせる可能性について考察する記事を掲載した。
2025年2月7日、観察者網は、日本の「分診制度」が救急治療のタイミングを遅らせる可能性について考察する記事を掲載した。
記事は、台湾の女優バービィー・スー(徐熙媛、大S)が日本旅行中、インフルエンザに伴う肺炎で急逝し、多くのファンが深い悲しみに包まれたとともに、日本の医療体制、特に「分診制度」や医療資源配分の問題が「大Sの命を救えなかった理由」ではないかとの議論が起きたと伝えた。
そして、日本では20年からの新型コロナ感染拡大の中で「軽症者は自宅隔離と遠隔診療が行われ、病状が悪化した場合のみ指定された病院で診療を受ける」という「分診制度」が採用されたと説明。新型コロナが5類感染症に分類された24年3月以降はこの「分診制度」が廃止され、以後は個人と各医療機関の判断に基づいて診療が行われているとした。
また、日本の「分診制度」は特定の病院と病状にのみ適用されるものだとの認識を示し、一般的な疾病により一般的な病院で診察を受ける場合には特に何の障害もなくプロセスを進めることができると説明。大きな病院で高度な専門的治療を受ける場合のみ紹介状が必要になることがあるものの、急患の場合は追加料金を支払うことで治療が受けられると伝えた。
その上で、外国人が日本で緊急治療を受ける場合は保険に加入していなくても、適切な医療サービスを受けることができると指摘。救急車を呼べば最寄りの病院に運ばれて治療が行われ、外国人でも長期滞在で一定の条件を満たしていれば日本の国民健康保険に加入し「3割負担」で医療サービスを受けられると紹介した。
記事は「日本での期間中に何度も医療を受け、また日本で働き生活している友人たちとの交流を通じて得た結論として、新型コロナウイルスのピーク時における医療資源の崩壊を除けば、大多数の場面で日本での医療体験には特に障害はなかったことが確認できた」と結論付け、日本で外国人が医療を受ける際の主な障害はあくまで「言語の壁」であり、日本の多くの医療機関では、英語での対応が難しい場合があるため、旅行中に日本で医療サービスを受ける場合には日本語が分かるサポート役を同行することが望ましいと伝えた。
日本では、日常的な疾病診療を担当するかかりつけ医療機関の「一次医療」、救急治療や一般的な入院治療を担う「二次医療」、重度疾病治療や特殊医療を提供する「三次医療」とする医療機能の分化・連携を進め、効率的な医療資源の利用を目指している。しかし、記事の作者が言う「分診制度」は、これらの医療機能の分化・連携体制を十分に説明するものではない。日本の医療制度に対する理解が不十分なままその是非を論じようとしたものの、結局自身や他者の経験に依存することで「日本の医療体制は基本的に問題はない」という結論に至ったようだ(編集・翻訳/川尻)
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