雪景色が自慢の観光地、雪降らず「綿景色」で演出してブーイング―中国メディア

Record China    2025年2月10日(月) 8時30分

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四川省にある成都雪村は、冬季には「雪が積もった農村風景」を楽しめる観光施設だが、この冬は雪が降らなかったために村内に綿を配置することで雪景色を演出した。現地を訪れた観光客から不満が噴出した。

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四川省成都市郊外にある成都雪村が8日午前に閉鎖された。成都雪村は冬季になると、「雪が積もった農村風景」を楽しめる観光施設だが、この冬は雪が降らなかったために屋外に綿を配置することで雪景色を演出した。現地に足を運んで雪景色ならぬ「綿景色」を見せられた観光客からは、不満の声が噴出した。中国メディアの極目新聞が伝えた。

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成都雪村は南宝山旅遊区の一部で、南宝山旅遊区の関係者は、今年は暖冬のために本物の雪によって「雪村」を出現させることができず、雰囲気を作り出すために綿を使ったが、期待した効果は得られなかったと説明した。南宝山旅遊区から成都雪村の状態についての説明はなく、現地を訪れた観光客はネットに「入場券は本物、雪は偽物!」「雪を見に行ったのに、綿を見せられた」「雪村の名前にふさわしくない。全部が綿、花はプラスチックだ」「避雷。画像は参考用に過ぎない!」などの非難を書き連ねた。

「避雷」とは中国のネットスラングで、失望したり騙されることを「雷に打たれる」ことに例えて、そのような事態を避けるよう呼びかける際に使われる。

中国メディアの封面新闻の8日付報道によると、成都雪村側が使っていた宣伝は、雪が降り積もった森や小屋の写真を使い、見る人の雪景色に対するあこがれをかきたてる雰囲気のものだった。中国で雪景色の名所としては、東北地方の例えば黒竜江省ハルビンなどがある。成都雪村の宣伝には「東北に行けないわけではないけど、成都雪村に行った方がお得」の一文が書き添えられていた。


この宣伝は、現地では綿を使って雪景色が演出されていることに全く言及していなかった。また宣伝写真と現地の実際の風景は全く別物だった。

極目新聞は「観光地がテーマに合わせて人工的な景観を作ることは非難されるべきではないが、その前提は観光客がきちんと知らされていることだ」と批判した。南宝山旅遊区の関係者は成都雪村の入場料金について、南宝山旅遊区全体として入場料金を徴収しており、成都雪村への入場に追加料金はない方式と説明したという。しかし極目新聞は、南宝山旅遊区として成都雪村の宣伝に力を入れており、「追加料金を取らないかどうかは、(運営側の)価格設定の戦略に過ぎない。南宝山旅遊区はこの観光地(成都雪村)を主力にして観光客を引きつけようとしていた」と指摘した。

成都雪村は8日午前に閉鎖された。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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