絶賛された「殿堂入り」の日本アニメ9作品―中国メディア

Record China    2025年2月14日(金) 9時0分

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中国のポータルサイト・捜狐に、近年絶賛された殿堂入りの日本アニメを9作品紹介した記事が掲載された。写真は東京喰種トーキョーグール。

中国のポータルサイト・捜狐に、近年絶賛された殿堂入りの日本アニメを9作品紹介した記事が掲載された。

記事は1作目に「東京喰種トーキョーグール」を挙げ、「かつて社会現象となった神アニメであり、その独創的な設定は衝撃的であった。オープニングテーマ『unravel』は広く知られ、本作の影響で『喰』という漢字の読み方を覚えた者も多い。アニメはストーリーの起伏を巧みに操り、キャラクターデザインも個性的であった。物語は哲学的要素と中二病的要素を絶妙に融合させ、若者の好みに見事に合致していた。特に、隻眼の梟が実は喫茶店の店長であったこと、金木研(かねきけん)が神代利世(かみしろりぜ)の内臓を移植されたことで苦しみながらも深い思索にふけり、最終的に彼女と完全に同化するという展開は秀逸であった。また、優れた音楽も本作を記憶に刻ませる重要な要素の一つである」と論じた。

2作目に「ワンパンマン」を挙げ、「一撃で戦闘を決着させるという同作のスタイルは、何十話も続く他のバトルアニメとは一線を画し、圧倒的な爽快感を生み出している。迫力満点の戦闘シーンに加え、日常パートのナンセンスなコメディーも非常に面白い。作画は極めて動的であり、スピード感あふれるバトルを高密度に描き出している。漫画の華麗なコマ割りをさらに昇華させた演出も見どころである。敵キャラの設定はシンプルかつ豪快だが、特撮やアニメの名作から巧みに要素を取り入れている。主人公・サイタマは純粋で率直な性格でありながら、どこか脱力感を帯びており、そのギャップが強い印象を残す。彼の独特な魅力は計り知れない」と強調した。

3作目に「Re:ゼロから始める異世界生活」3rd seasonを挙げ、「アニメのクオリティーは一貫して高水準を維持している。3rd seasonに入ると主人公・菜月昴(ナツキ・スバル)は以前よりも落ち着きを見せ、より頼もしくなっていた。これは、幾度となく輪回を繰り返し、成長してきた証なのだろう。水門都市・プリステラの構造は精巧に作り込まれ、魔女教の大罪司教との関係性が際立つ。また、各勢力が集結する王選では、騎士たちと大罪司教たちの激突を存分に楽しめる。これまで同様、劣勢からの逆転劇が描かれている。しかし、3rd seasonは2部構成となっており、物語の最高潮の場面で中断されてしまった。続きが気になりつつも、待たねばならないもどかしさが残る」と指摘した。

4作目は「進撃の巨人」だとし、「極めて悲壮な少年漫画であり、この物語において温もりや高揚感を伴う結末は、すべて『死』に帰結する。人類が信じ、追い求めるものはすべて『賭け』であり、負ければ死に、勝ったとしても死が待っている。ピクシス司令は『われわれはこれより奥の壁で死んではならん!!。どうかここで、ここで死んでくれ!!』と語り、エルヴィン団長は『我々はここで死に次の生者に意味を託す!!』と述べた。まさにこの言葉こそが、本作の本質を表している。人類はあまりにも小さく、その最も重い賭けは血肉と命にほかならない。圧倒的な力を前にして、人は死んでいくしかない。次々と命が散りゆく。それがたとえ無意味な死であったとしても、抗う術はないのである」と述べた。

5作目は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」だとし、「同作は思考を促すアニメであり、作画や演出は極めて精緻につくり込まれている。しかし、その華やかさとは裏腹に、どこか空虚な印象も受ける。代筆業を通じてさまざまな人々の感情を描き出し、まるで心を浄化するような『愛の授業』を受けているかのような作品だ。ただ、この物語の枠組みや語り口は、どこか中国の映画脚本家・張嘉佳(ジャン・ジアジア)氏のエッセイ風の感動作に似た要素を持ち、『愛』というテーマの扱いがあまりにも露骨で描写も表層的である。『葬送のフリーレン』のように静かに染み渡るような表現ではなく、ヴァイオレットの周囲にいる人物たちとの距離感もやや大きい。まるで『涙を誘うこと』を目的とした語り手のように感じられる部分もある」とした。

6作目は「鬼滅の刃」だとし、「同作からは、登場人物一人ひとりの魅力が存分に伝わってくる。それぞれのキャラクターにしっかりとした背景があり、単なる作者の意図ではなく、彼ら自身の想いや過去が行動の動機となっている。9人の柱も非常に魅力的であり、それぞれが信念を持ち、復讐のため、そしてこれ以上犠牲者を出さないために、絶えず努力し続けている姿には胸を打たれる。また、主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)の純粋な心のあり方は、多くの視聴者に感動を与え、憧れさえ抱いてしまう。煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)の最後の戦いも素晴らしかった」と評した。

7作目に「呪術廻戦」を挙げ、「日本の漫画家たちは代々、卓越した画力と自由な発想で、陰陽師、忍者、武士、巫女といった伝統的な文化的モチーフを描き続けてきた。本作もまた、剣道、忍術、弓術、合気道、相撲などの伝統技術を取り入れつつ、これらに現代的なトレンドを巧みに融合させることで、時代の枠にとらわれない革新的な表現に昇華させている。本作に登場する魅力的なキャラクターたちは、時代ごとの社会問題を映し出し、それに対する問いかけを投げかけている。伝統文化と若者の距離を縮め、東西の文化的な壁を取り払う役割も果たしていると言える」と考察した。

8作目に「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」を挙げ、「殿堂入りにふさわしい続編である。トウカイテイオーを中心とした物語は感動的であることは言うまでもないが、さらに実際の競馬史に基づいていることが、当時の観客の熱狂を想像させ、作品に深みを与えている。また、主人公以外のキャラクターたちの描写も非常に優れている。ミホノブルボンやライスシャワーのエピソードは、それだけでメインストーリーになり得るほどの完成度である。特にツインターボの描写は感動的であり、彼女の全力疾走には胸を打たれた。Season 1でキャラクターの個性がすでに確立されていたため、今作ではその基盤の上にドラマを積み重ねることができ、無駄な説明なしにストーリーに没入できる点も優れている」と言及した。

9作目に「葬送のフリーレン」を挙げ、「同作は極めて繊細な物語を持ち、単に『魔王を倒す』冒険譚(たん)ではなく、『魔王討伐後の世界』を描くことに主眼を置いている。主人公・フリーレンは人間を理解しようとする旅に出るが、その過程で『過去の出来事』を改めて振り返ることになる。原作漫画はもともと隠れた名作であったが、アニメ化によって一気に世界的な人気作へと躍り出た。1000年を生きるエルフが、無自覚のまま魔王を討伐し、時を経てその意味を理解していく構造は、まさに『後から気づく美しさ』に満ちている。また、若き弟子たちの淡い恋愛模様も青春の香りを漂わせる。冷静で静かな冒険譚でありながら、その奥にある感情の揺れが独特の味わいを生み出している」と説明した。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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