最新の研究で菜種油の「栄養価」がさらに高まる可能性―中国

CRI online    2025年2月10日(月) 13時30分

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中国の最新の研究で菜種油の「栄養価」がさらに高まる可能性が指摘されました。

中国農業科学院油料作物研究所によりますと、同研究所の菜種遺伝育種チームは、菜種の品質改良研究において新たな進展を遂げ、菜種のビタミンEの正の制御と、菜種のグルコシノレート(アブラナ科植物により生産される二次代謝産物)含有量を負に制御する分子のメカニズムを明らかにし、優れた対立遺伝子(アレル)を発見したとのことです。これにより、菜種の品質改良のための遺伝子資源と技術的支援が提供されました。関連する研究成果はこのほど、国際的な学術誌「植物バイオテクノロジージャーナル」に掲載されました。

研究チームによりますと、ビタミンEは主に植物油に存在し、人体や動物の成長と発育に不可欠な重要栄養素の一つで、免疫システムの調節や老化の遅延など重要な機能を持っています。菜種のビタミンEとグルコシノレート合成を制御する鍵となる遺伝子を発見することは、菜種の高品質な育種を促進する上で重要な意義があります。

研究チームはさらに、トランスクリプトーム(特定の細胞や組織に存在する転写産物mRNAの総体)とメタボローム(生体内の細胞や組織で生成される代謝物の総体)の統合分析を通じて、ビタミンEとグルコシノレートの生合成経路が基質に対して競合関係にあることを明らかにし、菜種のビタミンEを正に制御し、菜種のグルコシノレート含有量を負に制御する分子メカニズムを解明しました。

研究チームは、この研究が菜種の高ビタミンEと低グルコシノレートの総合的な改良を目指す育種目標の実現に役立ち、菜種油中のビタミンE含有量をさらに高めることに役立つと紹介しました。さらに、この研究で菜種かす中のグルコシノレート含有量を低下させ、その飼料価値を高めることにも役立つ可能性があるとのことです。(提供/CRI

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