Record China 2025年2月15日(土) 22時0分
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12日、環球時報は米国の学者が「中国は米国の役割を取って代わるつもりはない」と論じた著作を紹介する記事を掲載した。
2025年2月12日、環球時報は米国の学者が「中国は米国の役割を取って代わるつもりはない」と論じた著作を紹介する記事を掲載した。
記事は、米誌ナショナル・インタレスト9日付記事を引用し、トランプ新政権の中で依然不透明な対中政策の方向性について今後どのような共通認識が形成されるのか注目が集まる中、ブルッキングス研究所のメラニー・シソン研究員が新著「米国、中国、そして支配の競争」内で自身の考えを示したことを紹介した。
記事によると、シソン氏は「中国が米国に取って代わる世界覇権を目指している」という見方を否定。王毅(ワン・イー)外相がマルコ・ルビオ国務長官との初の電話会談で「中国は誰かを超えたり、取って代わるつもりはない」と述べたにもかかわらず、中国が覇権を目指していると主張する人々はこの論理を真正面から検討しようとしないと指摘した。
そして、「大国が地域や世界の覇権を争った揚げ句、体制を保てなくなる」という歴史的教訓を熟知している中国は「多極化する世界において、最大限に富と力、影響力を拡大する」ことに重点を置き、米国とのゼロサムゲームではなく、より現実的で実現可能なアプローチを模索しているとの見方を示した。シソン氏の主張の軸は「米中の利益は競合こそすれど完全に相反するわけではない」という点にあるという。
シソン氏はまた、米国が「中国の政治的な安定や経済的な成功、軍事的な台頭という事実によって自国の目標達成が困難になる」という構造的な問題に直面しているが故に、「中国の国際的な指導力強化が、自由主義の価値を脅かし、米国の安全保障上のリスクとなる」という過度な不安を募らせているとも指摘。このような不安によって構築された「誇張された中国脅威論」は、米国国内の構造的な問題から目をそらし競争力低下の責任を外部に転嫁する目的のほかに、中国との建設的な関係を築くために必要な、難しい政策判断を回避する口実という側面を持っているとした。
シソン氏は「中国が戦後秩序を拒絶したり、破壊しようとしたのではなく、むしろ順応し、その枠組みの中で影響力を拡大してきた。中国との建設的な関係は可能であり、必要でもある」とした上で、国際秩序は大国間の競争テーマではなく、競争を管理する手段であるべきこと、米国がそのルールを一方的に決定しようとするのではなく、中国との持続的な戦略的対話を通じて形成していくべきことを論じた。(編集・翻訳/川尻)
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