人民網日本語版 2025年2月13日(木) 6時30分
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中国で人型ロボット産業が急成長している。
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中国中央テレビの「春晩」(春節<旧正月>を祝う中国の国民的年越し番組)で、人型ロボットとダンサーが共演するダンスパフォーマンスが披露され、視聴者の間で大きな関心を呼んだ。
「春晩」に登場した人型ロボットは杭州宇樹科技が開発したものだ。2023年に北京で開催された世界ロボット大会で初めて公開され、エンジニアによる訓練の下で、走る、跳ぶ、後方宙返りといった高度な動作を習得。今年、ついに春晩の舞台に立つまでに至った。
今や人型ロボットは競争の激しい新たな注目産業となっている。
資本市場では、人型ロボットへの関心が高まる中、今年に入り「人型ロボット」産業が急成長。市場関係者の間では、人型ロボット産業を有望視する声が多く聞かれる。
また、世界の超大手テック企業も人型ロボット分野への投資を拡大している。テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は、年内に数千台の人型ロボットを生産する計画を明らかにした。
深セン新戦略伝媒有限公司産業研究所の大まかな統計では、24年6月時点で世界の人型ロボットメーカーはすでに160社以上に達しており、このうち60社以上が中国企業であり、中国は世界最大の人型ロボット製造国となっている。
国際ロボット連盟(IFR)は、21年から30年の世界の人型ロボット市場の複合成長率は71%にも達すると予測する。中国電子学会は30年までに中国の人型ロボット市場は約8700億元(約18兆2700億円)規模に達すると見込んでいる。
市場需要から見ると、高齢化と労働力不足が人型ロボットの活用範囲を大きく広げている。
エアフライヤーでフライドポテトを作る、サラダバーガーを作る、コーヒーを淹れる、子供をあやす、服をたたむなど、24年の世界ロボット大会で見られた光景は、人型ロボットが日常生活に溶け込む一層の可能性を人々に示した。
中国のロボット企業「優必選(ubtech)」の譚旻(タン・ミン)チーフブランドオフィサーは「技術が成熟すれば、人型ロボットは高齢化による問題の緩和において顕著な可能性を持つ。特に、日常のサポート、健康管理、メンタルケアといった役割だ」と指摘する。また、譚氏は「人型ロボットは、高齢者の退職後の生活における質の高いパートナーになる。日常生活や健康管理に加え、より重要なものとしてメンタルケアにおいても欠かせない役割を果たす」とした。
中泰証券のロボット産業レポートによると、人型ロボットはすでに家庭サービス、商業施設での接客、フレキシブル生産など各分野で試験導入が進められている。長期的に見ると、中国の自動車製造業だけでも約34万台の人型ロボットの潜在需要がある。(提供/人民網日本語版・編集/NA)
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