「哪吒2」大ヒットで中国映画業界が大きな自信を付ける―仏メディア

Record China    2025年2月13日(木) 16時0分

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11日、仏RFIの中国語版サイトは、中国で空前の大ヒットとなったアニメ映画「哪吒2」が中国の映画業界の自信をさらに高めたとする記事を掲載した。

2025年2月11日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国で空前の大ヒットとなったアニメ映画「哪吒2(哪吒之魔童閙海)」が中国の映画業界の自信をさらに高めたとする記事を掲載した。

記事は、明代の文学作品を題材とした続編アニメ映画「哪吒2」が先月29日に公開されて以降、毎日のように新記録を更新し、公開から2週間も経たないうちに中国映画史上最高の興行収入を達成し、単一市場で興行収入が10億ドルを超えた世界初の映画になったと紹介した。

その上で、仏紙ル・モンドが、高い人気を誇った1作目さえも上回る「哪吒2」の空前の大成功が中国映画業界全体に自信を与えたとし、「中国当局もこの映画の大ヒットに満足しているようだ。なぜなら映画館の観客動員数は消費傾向を反映するバロメーターとされており、経済の回復を強調したい今、この映画が救世主になったからだ」と評したことを伝えている。

ル・モンドはさらに、昨年中国で上映された映画501本のうち、外国映画はわずか76本にとどまったことに言及。中国政府がハリウッド映画の影響力を制限しようとしている中で、「哪吒2」の成功が中国映画のクオリティーや競争力の高さを実証した点にも大きな意味があると指摘している。

また、ル・モンドは「中国神話を題材にすることが最も収益性の高い戦略」との観点を示した。昨年大ヒットした国産ゲーム「黒神話:悟空」も「西遊記」をベースにしていることに触れた上で、「神話モノ」が中国人にとって直感的に受け入れやすい、中国の豊かな文化や歴史、中国民族の偉大さのアピールにつながるといったメリットを持っていると論じている。

ほかにも、神話を題材にした作品は、政治的・社会的な論争から距離を置くことができるため、当局の検閲を受けにくく、リスクが低いという利点もあると指摘。「これらの作品は、米国の強力な創造力に対して劣等感を抱く必要のない、新たな中国の姿を示している」と評した上で、中国の業界が大いに自信を高めるきっかけになった「哪吒2」が、今後は世界市場でその実力を試されることになるとの見方を示した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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