「包丁の町」から生まれた200億元の大産業―中国

人民網日本語版    2025年2月14日(金) 5時0分

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肉や野菜、果物を切るなど暮らしに欠かせない包丁だが、その多くはあまり名前の知られていない町——重慶市大足区竜水鎮で作られている。

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肉や野菜、果物を切るなど暮らしに欠かせない包丁だが、その多くはあまり名前の知られていない町——重慶市大足区竜水鎮で作られている。

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この鎮では現在、毎年3000万本の包丁が生産され、全国の市場シェアの8割以上を占めている。包丁から発展して200種類以上の金属製品も生産しており、同区の金属製品産業の年間生産高は200億元(約4200億円)を超える。


竜水鎮の包丁生産は、世界文化遺産に認定された大足石刻の開削事業と共に発展してきたもので、悠久の歴史がある。

同鎮の包丁はかつては主に四川省と重慶市の市場で販売され、柄が丸いものが中心だった。市場の拡大に伴い、竜水の人々は北方の消費者が幅広の柄をより好むのに対し、広東省や海南省などの地域の消費者は握った時にひんやりした感触の金属製の柄をより好むことに気づいた。そこで地域ごとにデザインを調整し、細分化した市場のニーズに絶えず応えている。

同鎮はさらに市場を拡大するため、敷地面積2万平方メートル以上のEC産業パークを建設し、ライブコマースから物流配送まで、ワンストップ型で金属製品メーカーの市場ニーズを解決している。

竜水鎮の金属製品市場は22年9月に国の市場調達貿易スタイル試行事業に承認され、現地で「世界から買い、世界に売る」ためのプラットフォームが構築された。こうしてより多くの自営業者や小規模・零細企業の生産した竜水産包丁が世界に進出するチャンスをつかんだ。竜水五金城は現在、全国的に重要な金属製品産業拠点となり、世界80以上の国・地域からバイヤー企業約560社が訪れている。24年の同鎮の輸出総額は前年比43.1%増の32億2000万元(約676億2000万円)に達した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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