中国自動車大手の吉利汽車、1月の販売で好スタート、前年同月比25%増―国営メディア

Record China    2025年2月15日(土) 6時0分

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中国の大手自動車メーカーの吉利汽車が1月の販売台数で好調なスタートを切った、と国営メディアが報道。1月の販売台数は前年同月比約25%増の26万6737台だった。写真は吉利汽車。

中国の大手自動車メーカーの吉利汽車控股が1月の販売台数で好調なスタートを切った、と国営メディアが伝えた。1月の販売台数は前年同月比約25%、前月比約27%増の26万6737台で、うち国内販売台数は23万9944台だった。

国営新華社通信によると、吉利汽車は1月に三つのブレークスルーを実現した。一つ目は電気自動車(EV)大手の比亜迪BYD)を抜き、国内販売台数でトップに躍進したことだ。BYDの1月の販売台数は30万538台、うち国内販売台数は23万4202台で吉利汽車より5742台少なかった。

二つ目は1月の販売台数が単月として過去最高を記録し、新エネルギー車(NEV)の販売台数も最多を更新したことだ。三つ目は比較対象となる2024年同月の実績が比較的高水準だった上で、閑散期にもかかわらず、プラス成長を実現したことだ。春節(旧正月)連休(1月28~2月4日)や買い替え奨励政策の影響で、自動車購入需要の多くが24年12月に前倒しで引き出された。

さらに1月は閑散期に当たり、多くの自動車メーカーで販売台数が前年同期比で落ち込む中、吉利汽車は逆に前年同月比、前月比ともに増加し、競争力が持続的な向上しつつあることを示した。

ハイエンドNEV車市場ではスウェーデン自動車大手のボルボ・カーズとの合弁高級車ブランド「領克(Lynk&Co)」の販売台数が3万台を突破した。高級NEV車市場では、EVブランド「極氪(ZEEKR)」の納車台数が1万2000台に迫った。

吉利汽車は25年の販売目標を271万台に設定。新製品や技術イノベーション、輸出、エネルギーの多様化などの推進を加速する方針を明らかにしている。

海外販路開拓の面では25年に販売・サービス拠点を世界で300カ所以上増やす。拠点数は年内に1100カ所を超える見通しで、販路のカバー率とアフターサービス能力をさらに高める。同時にノックダウン(現地組み立て)工場の建設を加速し、インドネシアやベトナム、中央アジア、アフリカなど複数の国でノックダウン生産を推進するとしている。

1月にはエジプトで「吉利(Geely)」ブランドの完成車組み立てを開始すると発表。ババリアン自動車生産社(the Bavarian Automotive Manufacturing Company)内の工場で、セダンの「Emgrand」とスポーツ用多目的車(SUV)「Coolray」の2車種を生産する。

吉利汽車は1997年に浙江省で創業。創業者の李書福氏は中国共産党の習近平総書記が同省の党委員会書記だった時代から親しい間柄にあるとされている。習氏は「吉利を支援せずしてどの企業を支援するのか」と述べたとも伝えられる。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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