2025年は中国とタイの国交樹立50周年にあたる。この半世紀の間、両国関係は絶えず深まり、政治や経済、文化などの分野で実り豊かな成果を上げてきた。このほど中国を公式訪問したタイのペートンターン首相は人民網のインタビューに応じ、両国関係の最新の進展について語るとともに、両国間の深い友情と将来の協力が持つ多大な可能性を強調した。人民網が伝えた。

ペートンターン首相は今回、北京で習近平国家主席と会談したほか、黒竜江省ハルビン市で開催された第9回アジア冬季競技大会の開会式にも招待を受けて出席した。習主席と会うのは、ペルーでの会談に続き2回目となる。ペートンターン首相は習主席について、親しみやすく温和な人柄であり、思考が明晰で、深い印象を受けたと語った。

習主席は2022年にタイを訪問した際、中国タイ運命共同体の構築についてタイ首脳と重要な共通認識に至った。ペートンターン首相はこの共通認識を前向きに評価し、今回、双方が新たな政策について踏み込んだ意見交換を行い、互いに貴重な意見を交わしたと述べた。

今回のアジア冬季競技大会について、ペートンターン首相は、より多くのタイ国民が関心を持つことを希望すると表明。「スポーツの試合は単なる競争と勝敗ではなく、それ以上に国家間の関係の構築に寄与し、各国間の理解を促進する」「中国の人々にもタイの重要なスポーツであるムエタイを体験してもらいたい」と語った。

タイは「一帯一路」の重要な接続点に位置しており、この枠組みの下で中国とタイは経済・貿易、観光、文化、貧困削減などの分野で協力を深め、両国の包括的な戦略協力パートナーシップの強化・発展を支える社会的な基礎を絶えず固めてきた。ペートンターン首相は「タイの内閣は4日、中国タイ鉄道第2期プロジェクト決議を採択した。このプロジェクトは、タイ・ラオス・中国間の貿易面での往来をさらに促進し、3カ国の企業にさらに多くの新たな協力の機会をもたらす」と指摘。「この鉄道の完成は、タイ・中国間の人的移動と経済・貿易協力をさらに後押しし、両国にプラスの影響をもたらすものと信じる」と語った。

インフラ分野の協力に加え、ペートンターン首相は文化・観光分野の協力の重要性も強調。「文化的類似性がタイと中国の協力の強固な基盤となっている。私は中国語を話せないが、中国系の血を引くタイ首相として、両国関係のより高いレベルの発展を促進すべく絶えず努力していく」と語った。

「より安定し、繁栄し、持続可能な中国タイ運命共同体の構築」という理念が人々の心に深く浸透していく中、両国は必ずや先人の事業を受け継ぎ将来の道を開き、手を携えて前進し、中国タイ運命共同体の構築の深化・着実化を推進し、両国民により良く幸福をもたらし、地域と世界により良く恩恵をもたらしていくだろう。（提供/人民網日本語版・編集/NA）